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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第508回

Ice Lakeは2019年中に量産開始 インテル CPUロードマップ

2019年04月29日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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2021年までのCPUロードマップがリーク

 さて、最後に眉唾ものの話を1つしよう。4月24日、ドイツのTweakers.netが、2021年までのインテルのCPUロードマップがリークされたとして公開、これをいくつかの情報系サイトが取り上げた。リーク画像は掲載しないが、このロードマップによれば、以下のことがわかる。

  • デスクトップ向けには2019年第4四半期にComet Lake(14nmプロセスで最大10core)が投入され、2020年いっぱいはこのComet Lakeがカバーする。Coffee Lake-Sは2020年第3四半期まで併売。
  • HEDT向けにはCascade Lake-X(14nmプロセス、最大18core)が2019年第3四半期に投入される。
  • Xeon向けにはCascade Lake Refresh SPが2020年第1四半期に投入される(引き続き14nm)。
  • モバイル向けにはComet Lakeが2020年第2四半期に投入される(14nmプロセス、最大10core)。これに続き、2021年第2四半期にはRocket Lake(14nmプロセス)とTiger Lake(10nmプロセス)が投入予定。

 要するに2021年後半にならないと10nmプロセス製品が出荷されないという、事実ならばなかなかショッキングな話である。ただ筆者はこのロードマップはフェイクだと考えている。

 いや、これが事実ならインテルは急速にシェアを落とし、AMDとさして変わらない、あるいはAMDに逆転されかねない売上になるだろう。

 加えて言えば、連載回で解説したAuroraの構築に失敗しかねないし、先日インテルが発表したCXL(Compute Express Link)も相当実装が先送りになりかねない。なにより、決算発表で説明した内容が全部嘘になる。さすがにそれはないだろう、というのが筆者の判断である。

 ちなみに最近インテルはコード名一覧ページは出荷済製品のみになっており、未発表製品については非公開(これを知るには秘密保持契約が必要)になっている。

 したがって、Comet Lake/Rocket Lake/Tiger Lakeがあるか否かのレベルで不明なのだが、少なくともこれまでまったく聞いたことがないコード名である。おそらく手の込んだ悪戯、というあたりではないかと思う。

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