発表会触れられず実機展示もなかった
「Xperia L3」が人気に!
「Xperia 1」が国内で発表されましたが、今年のXperiaシリーズはすでに海外で「Xperia 10」「Xperia 10 Plus」が発売されています。そしてこれらのモデルに隠れて、実はもう1機種がヨーロッパなどで販売されています。それが「Xperia L3」です。このXperia L3、ヨーロッパでは結構な人気商品になっているとか。実際にパリで見てきました。
Xperia L3の価格は199.99ユーロ(約2万5000円)と、Xperiaシリーズとしては破格の安さ。これまでXperia L2、Xperia L1と毎年発売されてきましたが、今回のモデルもこれまでのシリーズ同様MediaTek製のCPUを採用することで価格を抑えています。
しかし、本体のデザインは左右のベゼル幅が薄くなり、さらに18:9のアスペクト比となったためよりスタイリッシュな印象を与えてくれます。
背面側はカメラがデュアルとなり、右上に縦に並ぶデザインとなりました。本体カラーはブラック、ゴールド、シルバーの3色展開。もう少し遊びが欲しいところですが、Lシリーズは「はじめてのXperia」「万人向けのXperia」という位置づけでしょうから、無難な色合いを採用したと思われます。
本体上部に3.5mmのヘッドフォンジャックが健在なのもうれしいところ。やはり手軽に音楽を聴きたいときは、市販のヘッドフォンが使えるほうが便利ですから。本体サイズは約72×154×8.9mm、重さは156g。縦に若干長くなっているものの、横幅、厚み、重量は過去のL2やL1よりもサイズダウンしています。
指紋認証センサーは側面に。一昔前のXperiaの流れを汲んでいますね。実はパリのこのお店でこのXperia L3を触わろうとしたところ、数名の先客がじっくり操作しておりなかなか自分の番が回ってきませんでした。
ほかの家電量販店でも触っているお客さんを見かけたのですが、やはり200ユーロの価格と仕上げの良さ、そしてソニーブランドならではの安心感が人気になっているのかもしれません。筆者もこの値段なら買ってもいいかな、と思っちゃいました。
1300万画素+200万画素のカメラは価格相応といったところですが、日常的なスナップを撮影するには十分でしょう。変に気取らず、さっと取り出しその場を撮影できる気軽さがXperia L3のカメラの魅力と思えます。
「2万円台でXperiaが買えるなら海外用にいいかな」と思って在庫を聞いたところ「売り切れで明日入荷」と言われてしまいましたが、これはよかったのか悪かったのか。これまでのLシリーズは「価格を抑える」ことを第一にしていた印象があったのですが、Xperia L3は他社のミッドレンジ機が明確なライバルであり「デザインの良さ」「仕上げの良さ」「価格の安さ」で十分勝負できると思います。
Xperia L3が日本に投入されることはないでしょうが、もしもMVNOが扱えば思い切った割引価格で販売することもできそう。Xperiaユーザーの2台目にもいいでしょう。ハイエンド機ばかりに注目が集まるソニーですが、Xperia L3は日本では知られぬ隠れたベストセラー機になるかもしれません。そしてこのミッドレンジ機にも注目が集まれば上位モデルのXperia 1、Xpeira 10の海外での販売にもいい影響を与えるはずです。海外旅行時にXperia L3を見かけたら、旅行のお供にするのもいいかもしれませんよ。
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