プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第47回
最大128TBまで拡張可能な外付けストレージ新モデル
まさに究極のDrobo! Thunderbolt 3&SSDキャッシュ対応の「Drobo 8D」を試す
2019年05月27日 14時00分更新
ホットデータキャッシュ用スロットを搭載
前置きはこのくらいにして、実際にDrobo 8Dの現物をチェックしていくことにしよう。製品の箱を開けると、まず目に入るのが天面に「Welcome to the World of ...」とプリントされた小箱だ。この小箱には電源コードやThunderbolt 3ケーブルなどの付属品が収められている。
小箱の下には、緩衝材と不織布の袋でしっかり保護されたDrobo 8Dが収納されている。箱の内側や緩衝材、本体が入った袋のいずれもがDroboカラーとも言うべき黒で統一されているのが心憎い。
製品の外観自体は、同じく8ベイを搭載したNAS型のDrobo B810nとほとんど変わらない。本体サイズも幅309.1×奥行き358.1×高さ138.7mmとまったく同じ。正面からだとよく見比べても区別がつかないくらいだ。
3.5インチのドライブを8台も搭載できるだけあって、本体の存在感はかなりのもの。5ベイ搭載モデルのDrobo 5D3などは一般家庭や小規模オフィスの机の上に置いてもそれほど邪魔にならないが、Drobo 8Dは幅も奥行きもあるため置き場所に苦労しそうだ。
一方、電源ユニットは本体に内蔵されており、ACアダプタが必要となるDrobo 5D3などに比べるとケーブルの取り回しは楽だ。フットプリントが大きいので設置時の安定感も高い。
ちなみにDrobo 5D3やDrobo 5Cはフロントパネルが光沢感のあるブラックだが、本製品はDrobo B810nと同様にマットブラックになっている。全体的に落ち着いた雰囲気が漂っており、自宅でも仕事場でも周囲にしっくりなじんでくれそうだ。
本体背面には左右に排気口が配置されており、その中央にラベルが貼られたスロットが設けられている。このスロットには市販の2.5インチSSDを挿入し、データの一時保管場所(ホットデータキャッシュ)に使用してアクセススピードの高速化を図ることができる。ラベルはその装着の仕方を記したものだ(使用する際はラベルを剥がしてOK)。
Drobo 5D3などの5ベイモデルの場合は、オプションのmSATA SSDでホットデータキャッシュ機能を実現していたが、本製品の場合はより入手しやすい2.5インチSSDを使用できるのがポイント。本体への取り付けも簡単で、SSDの向きを確認してスロットに押し込むだけでいい。工具やネジ、アダプタなどが一切不要なのは、ユーザーフレンドリーなDroboらしい特徴だ。
このほか本体背面には、電源コネクタと電源スイッチ、2基のThunderbolt 3ポートが搭載されている。Thunderbolt 3ポートは最大40Gbps(理論値)という超高速データ転送に対応している。
(次ページ、「セットアップの簡単さはDroboならでは! マイグレーションも楽々!」に続く)
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