超高齢社会の日本だからこそできるインバウンドサービス
第2回かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム(KSAP)デモデイ
「モバイル形エコーによるクラウドサービス」グローバルヘルス
元フィットネスクラブのインストラクターを務めていたグローバルヘルスの代表取締役 田中寿志氏は、トレーニングやダイエットなどに超音波画像(エコー)が必要だと確信。ただ、エコーは医療機器なためハードルは高く、一般化するための試行錯誤をしてきた。 その結果、内臓が映らないエコーを開発すればヘルスケアとして扱えると助言され起業している。
エコーを利用することで、たとえば脂肪や筋肉の状態が見える化され、これまで蓄積したデータを元に詳細なアドバイスが可能となる。これにより美容やトレーニングが的確に進められる。また、高齢者の寝たきりのリスクは、太ももの筋肉量から算定できるので、未然に防ぐための効果的な貯筋運動が可能。ヘルスケア用モバイル型エコーの試作装置も完成しており、画像測定法のカリキュラムを開発し、測定資格制度を発足して普及していく計画である。
ビジネスモデルとしては、装置は無償レンタルにし、アプリ利用料課金として、まずはフィットネスクラブやエステサロン、高齢者施設などに向けて売り込んでいく予定。その後は、装置の販売や個人向けレンタル製品の開発も行なっていくとした。KSAPの達成成果としては資金調達で王手CVC2社と交渉中。大手フィットネスクラブやエステサロンなどと事業提携の協議中とのこと。東京オリンピックまでに3000台のレンタルを目標としている。
「パーソナライズアロマの定期購読ECサービス」コードミー
キックオフのときはスケジュール調整つかずビデオでの出演だったが、今回はCEOの太田賢司氏が登壇。フレグランスの開発を10年携わってきた専門家で、すでに数社のパートナー企業とともに事業開発を行なっている。
さまざまなストレスにさらされている現在。それをアロマで解決しようしているのが、このプロジェクトだ。1人ひとりに合わせたアロマを提供することで、明日への活力になることを目指している。
コアターゲットは女性ではなく20代から30代の男性で、4月に販売を開始。ストレスの種類や好みの香りを元に、AIとSNS連動で3000パターン以上の中から最適な香りをレコメンドしてくれる。月に一度定期的に届くようにし、同じ香りを継続するだけでなく、季節やライフスタイルによって香りのプロフィール情報を更新することで、新たな香りが提供されるようになる。
使い方としては、衣服や寝具に吹きかけてもいいが、オススメはマスク。常に最適な香りに包まれて生活できるようになる。太田氏は事例として「プレゼンする前に香りをかぐことで成功するというジンクスにしている人や、これによって喫煙する頻度が減ったなどの声が寄せられています。これからの時代、タバコ休憩ではなくアロマ休憩に変えていきたい」と意気込んでいた。
月額料金は1800円。ビジネスモデルとしては、企業向けにデータに基づく香りマーケティングを展開していくとしている。リゾート施設での香りブランディング、ライブ映画や完成披露試写会での香り演出、働く環境での利用を提案。すでに働く環境では企業とテストマーケティングを行なっており、好評を得ているという。2月から企業向け香りブランディングを開始、7月にはホテルチェーンでの香りブランディングが開始予定としている。