ことでん全52駅の全キャラクターをデザインした高松工芸高校が大賞受賞
中小企業庁の高校生向け起業会教育プログラム「学びと社会の連携促進事業」
撮影●井山 敬博
ことでんの全駅キャラクターやお土産開発で地元の魅力をPR
高松工芸高等学校(香川県)の3年デザイン科は、「香川のローカル電車を生かした地域活性化プラン」というタイトルで、1年間の地域活性化へ向けた取り組みを報告した。
香川県の魅力を広めるため、香川県の高松琴平電気鉄道(通称:ことでん)を利用した地域活性化プロジェクトを計画。全駅の周辺を調査したところ、「駅と周辺地域がわからない」、「お土産グッズが目立たない」、「出かけるきっかけがない」といった課題が見つかった。
まずは、駅の知名度を上げるため、ことでんのキャラクターを52体考案し、キャラクターをPRするためのアニメーションやガチャガチャを制作。アニメーション15作品はYouTubeで公開している。次に、新しいお土産とパッケージをデザインし、2018年11月に開催された工芸展で展示したそうだ。また、出かけるきっかけを作るため、12月15・16日に仏生山町商店街×ことでんのコラボイベント「深海謎解きトレイン」を開催。イベントをきっかけに、商店街の組合への参加を決めた店舗や商品が完売したお店もあったそうだ。
プレゼン終了後、審査員による審査と、来場者からの投票が行なわれ、大賞1チーム、審査員特別賞2チーム、オーディエンス賞1チームが決定した。
大賞は、高松工芸高等学校の「香川のローカル電車を生かした地域活性化プラン」が受賞した。 審査員特別賞には、北九州市 明治学園の「TO THE」、青森商業高等学校の「MIRACLE New City Bus~どこから乗っても100円~」が受賞。なお、オーディエンス賞は、高松工芸高等学校の「香川のローカル電車を生かした地域活性化プラン」がダブル受賞となった。