ことでん全52駅の全キャラクターをデザインした高松工芸高校が大賞受賞
中小企業庁の高校生向け起業会教育プログラム「学びと社会の連携促進事業」
撮影●井山 敬博
どこから乗っても100円の市営バスで地域の商店街を活性化
青森商業高等学校(青森県)の「チーム煌めき青森」は、「MIRACLE New City Bus~どこから乗っても100円~」と題し、地域の商店街を盛り上げるためのアイデアを提案した。
青森市の中心商店街は魅力がたくさんあるのに、昔に比べて活気がない。その原因のひとつは、駐車料金やバス運賃が高いことだ。そこで、どこから乗っても100円で降りられる市営バス停を提案。通常、固定料金のバスは限られたエリアの巡回バスに限られるが、「チーム煌めき青森」の提案は、青森市内であればどこから乗っても、距離にかかわらず中心商店街周辺のバス停で下車すれば100円にするという。
ただし、行きのバス代は100円だが、帰りの運賃はかかってしまう。そこで、商店街の買い物金額によってバスの回数券がもらえる仕組みも考えている。
今後は、市営バス、市役所、商店街振興協会との協力を得ながら、プランの実現へ向けて活動を続けていきたいそうだ。
少子高齢化日本一の町で、高校生が集まれるカフェを自分たちで作る
夕張高校の「TEAM YUBUCKS」は、「夕張をYUBUCKSが盛り上げる!」と題し、高校の思い出作りができるカフェのプランを発表した。
夕張市は、日本一「少子高齢化」が進んでおり、65歳以上が人口の半数以上を占めている。夕張高校の生徒数も5年前の150人から65人に減少している。夕張市は面積が広いため、ほとんどの生徒はバス通学をしており、バスの本数が少ないため、帰りに寄り道することができず、放課後に友達と遊ぶ時間もなかなかつくれないという。
夕張高校の全生徒にアンケートしたところ、70%以上の生徒が学校帰りの思い出作りとして「カフェやファストフード店で友達とおしゃべりがしたい」と回答したそうだ。
そこで、2020年にオープンする拠点複合施設内にカフェ「YUBUCKS」をオープンすることを計画。夕張の特産品を使って商品開発し、高齢者の集まりなどへの出張サービスも予定。開店費用の役100万円は、高校のOB・OGなどからのクラウドファンディングで集めるとのこと。