2009年はガラスのマグカップ
前回は1998年の第223回に作られたクリスタルガラスの置物から2013年第238回のお皿まで全部で9個ご紹介しましたが、あっという間に3年が経ち、少し増えました。
ひとつがガラスのマグカップ。2009年の記念品です。
米海兵隊の設立はアメリカ独立戦争が始まってすぐの1775年11月10日。2009年は第234回の誕生日になります。
マグカップはスモーク風の黒っぽいガラス製。正面のイラストは沖縄の地図と富士山、日米の国旗が描かれています。このモチーフは記念品シリーズの定番で、メダルにもよく見られるデザインです。地図の周囲に書かれているIII MEF★1ST MAW★3D MLG★3D MAR DIV★MCBの文字は部隊名などの略称です。
III MEF 3rd Marine Expeditionary Force:第3海兵遠征軍
1ST MAW 1st Marine Aircraft Wing:第1海兵航空団
3D MLG 3rd Marine Logistics Group:第3海兵兵站群
3D MAR DIV 3rd Marine Division:第3海兵師団
MCB Marine Corps Base:海兵隊基地
海兵遠征軍というのはアメリカ海兵隊の最大規模の編成で、世界に3つ存在します。第1海兵遠征軍の司令部はカリフォルニア州サンディエゴのキャンプペンドルトン、第2はノースカロライナ州ジャクソンビルのキャンプレジューン、そして第3は沖縄県うるま市のキャンプコートニーにあります。
第3海兵遠征軍は第1海兵航空団、第3海兵師団、第3海兵兵站群、第3海兵遠征旅団、第31海兵遠征部隊から構成されていて、最大約1万9000人が沖縄県内10ヵ所の基地に駐留しているとのこと。このほか3200人以上が山口の岩国基地と静岡のキャンプ富士に常駐、ハワイの基地にも5000人が駐留しているのだそうです。
反対側はシンプルに海兵隊の紋章のみ。鷲が乗った地球と錨というこの図柄は、そのままEagle, Globe, and Anchor(鷲、地球、錨)と呼ばれています。鷲はアメリカの象徴で、地球は海兵隊が地球上のあらゆる場所で活動することを示し、ロープが巻きついた錨は海兵隊の任務が陸だけでなく海にも及ぶことを指しているそうです。
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