このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第483回

噛まずに摂取できる「おにぎり」

飲むおにぎり再現度がスゴイ

2019年03月14日 17時00分更新

文● ナベコ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 気を取り直していきましょう。さて、肝心の味は?

た、た、たしかに「飲むおにぎり」

いただきまーす!

 ぷりゅぷりゅと粘度がある汁気が口に滑り込んできました。真っ先に感じたのは海苔の風味。磯の香りがとても強いです。次に、梅干しの酸味。食感はとしては、糊を薄めたような中に、五分ほどに砕いたようなお米の固形感が残っています。噛まなくてもいけるけど、少し噛んだほうが抵抗なく流し込める感じ。

 あ、あ、あーーーーーー! これ確かにおにぎり!

「おにぎり味」をちゃんと表現しています。

 海苔の香り、梅の酸味、デンプン由来の優しい甘みと、ご飯のわずかな食感。全体的に少し濃いめですが、過度にしょっぱいとか、甘いとかいうわけではなく、実直におにぎりを表現しようとした熱意が伝わってきます。

 おかゆと何が違う? というのが製品を試す前の疑問でしたが、おかゆよりお米の粒感がしっかり残っていました。表現がよくないかもしれませんが、ご飯を食べていってクチの中で柔らかくなっていった感じの状態でしたよ。

けど、おにぎりは「食べる」ほうが違和感ないかも

 うーむ、飲むおにぎり。海苔の風味やほんのり塩気が残り、後味はまさにおにぎりを食べたあとの感じ。再現度はホントにスゴイ。

 でも……。違和感はいなめませんでした。おにぎりは「食べる」ことに慣れているから「飲む」だと五感が納得しないのかも。また、糊状になっていることで、海苔や梅干の風味が最初から強いのもちょっと違和感。本来は噛んでいる最中に口の中で味が豊かになってくるところ、その過程がスキップされてるんですよね……。

ふだん「食べる」なので、「飲む」だと違和感があります。

 おにぎりを飲んではみたものの、拙者はガブッとかじりつくおにぎりが好きでござる(byお茶漬け太郎)。

保存食、非常食として備蓄品にアリかも

 ともあれ、おにぎりを摂取しやすいよう「飲むおにぎり」を企画した、その熱意に脱帽してしまいます。

 本製品は、1年程度の常温保存が可能。咀嚼が不自由な場合でもおにぎりの風味を楽しめるといったメリットもあります。保存食、非常食といった備蓄品として検討するのはアリだと思いました。


(追伸)
 ご飯も好きだしお酒も好きな私は、飲むおにぎりで焼酎のおにぎり割りを作ろうと少し考えましたが、実際に製品を試してみて、お酒と合わせたらすごいことになっちゃいそうと想像してやめました。この判断は懸命だったと思っています。もし、興味がある人いたら……、試してみてはいかがでしょう。

焼酎のおにぎり割り、禁断的な味なのだろうなと想像しつつ……。断念してしまいました。



■「アスキーグルメ」やってます

 アスキーでは楽しいグルメ情報を配信しています。新発売のグルメネタ、オトクなキャンペーン、食いしんぼ記者の食レポなどなど。コチラのページにグルメ記事がまとまっています。ぜひ見てくださいね!

書いた人:記者ナベコ

デジタル媒体アスキーでなぜか食べ物の記事ばっかり手掛けている人。3度の飯を食らいつつ酒をがんがん飲んでいる。好きなジャンルはビール、ウイスキー、焼酎、日本酒、ワインなど高アルコール全般。苦手なお酒は甘いカクテル全般とスピリタス。酒豪ではなきにつき鯨飲した翌日はSNSからも消える。Facebookやっています。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
もぐもぐ動画配信中!
アスキーグルメ 最新連載・特集一覧