NOTE e-POWER NISMO Sは
電気で軽快なホットハッチだ!
「最近、ボーイズレーサーとかコンパクトホットハッチという車は少なくなってきたなぁ」と思いませんか? 国産車を見回すと、ホンダのFit R.Sと、スズキのスイフトスポーツ、そしてトヨタが昨年限定販売したVitz GRMNあたりと、5本の指もないほど。海外に目を向けるとルノーやフォルクスワーゲン、アウディと魅力的なモデルが多いだけにちょっと寂しい気持ちに。
ですが日産がやってくれました! しかも電気自動車で。それが昨年9月25日に登場したNOTE e-POWER NISMO S。前モデル、といっても併売するのですが「NOTE e-POWER NISMO」に好印象を抱いていた私としては、乗ってみたいなぁ、どうちがうんだろうなぁ、と気にはなっていたのですが、なかなか試乗する機会が得られず年越しを迎えて気づけば3月に。ようやく念願叶い試乗する機会を得ましたので、都内をグルグルっと回ってきました。
もっとも現実的な電気自動車「e-POWER」
2010年の日産・リーフの登場以来、同社は車体とインフラの面で電気自動車の未来を切り拓いてきました。ですが、今なお「充電」という問題を抱えています。そこで日産はe-POWERユニットを開発。
電気自動車にガソリン発電機を搭載したこのユニットは、2012年に発売したNoteに搭載され2016年から販売開始。これが売れに売れて、現在では軽自動車を除いた新車販売台数1位を獲得し続けています。
このNOTE e-POWER、発売して暫くしてからスポーツグレードが登場しました。それがNOTE e-POWER NISMO。ボディーを補強しサスを強化。モーターは同じものですが、制御プログラムをスポーティーな味付けとし、さらに内装と走行性能に関係あるか不明ですが専用マフラーを装備したこのモデルは、しっかりとスポーツ走行をさせる気にさせるばかりか、NOTE本来の実用性の高さと手頃なボディーサイズと相まって、私の中で「都心生活者が買うべきクルマはコレだ!」という印象に残る1台となりました。
e-POWERは、その後ミニバンのセレナにも搭載。NOTEとは異なる大型ボディーゆえ、インバーターを変更して出力を高めるなどの改良が施されたユニットが搭載されました。
となると「NOTE e-POWER NISMOにセレナ e-POWERのパワーユニット乗せたら速くなるんじゃないか?」と考えるのは誰もが同じ。こうしてできたのが、今回のNOTE e-POWER NISMO Sです。

この連載の記事
-
第593回
自動車
【アメ車ってどうなの?】キャデラック「XT6」の3列シートSUVはさすがにデカかった -
第592回
自動車
「GR GT」はトヨタが送り出す究極のスポーツカー! V8×ハイブリッドが衝撃すぎる! -
第591回
自動車
【アメ車ってどうよ?】970万円の価値は本物? キャデラック「XT5」が予想外に最高だった理由 -
第590回
自動車
【アメ車ってどうよ?】キャデラック「XT4」は思いのほかスポーティーで楽しいクルマでした -
第589回
自動車
アイドルがレクサスLMの“アメイジング”後席体験! 家超えの超豪華空間に大興奮 -
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ - この連載の一覧へ













