●製品レンジは「始まってみないとわからない」
今年、日本市場では完全分離プランが導入される見込みだ。
これまで端末を購入することによって得られていた割引が適用されなくなる。キャリアとしては完全分離プランの導入をどのように見ているのか。
安部氏は「ネットワークと端末が分離されると一時的に端末価格は上がる。調査などをして市場がどう反応するか分析しているが正確なことは読み切れていない」と本音を明かす。
一般には高額なハイエンド端末が売れなくなるのではないか、今後はミドルレンジが中心になるのではないか、と見られている。
安部氏は「幅広いレンジで揃えていきたい。比較的、高機能でありながら、お求めやすいものを提供するのが我々の役目だと思っている」という。
NTTドコモのラインナップを見てみると、グローバルメーカーのスマホだけでなく「MONO」や「M」、「らくらくホン」といったキャリアオリジナルのスマホも数多い。完全分離プランが導入されると、こういったキャリアスマホも消滅することになるのだろうか。
「キャリアブランドのスマホは受け入れられている反面、我々専用モデルになることで、納入価格は上がる傾向にある。価格を下げようと思うと、グローバル端末をどう採用していくかになっていく。一定のセグメントはキャリアブランド、新しいセグメントはグローバルブランドを採用し、どういった売れ行きになっていくか。バランスをどのようにしていくかも、(完全分離モデルが)始まってみないことにはわからない」(安部氏)

この連載の記事
-
第227回
トピックス
アップル「iPhone 16e」少々高いが、AIデビューに最適 -
第226回
トピックス
アップル「iPhone 16e」早くも“月1円” キャリア春商戦の本命機種に -
第225回
トピックス
KDDI、データ使い放題プランで「スターリンク無料」に期待 -
第224回
AI
孫正義会長がAIの“水晶玉”に見た、iPhone独占販売に近い「勝ちパターン」 -
第223回
トピックス
サムスン「Galaxy」ついにソフトバンク入り 音声版「消しゴム」機能に驚いた -
第222回
トピックス
携帯キャリア「30GBの壁」めぐる争い -
第221回
トピックス
子どものスマホ料金プラン オススメは【専門家が解説】 -
第219回
トピックス
「ドコモ銀行」どう実現? 住信SBIネット銀買収の観測も -
第218回
トピックス
みずほ、楽天に助け船 ドコモは三菱UFJとタッグの可能性も -
第218回
トピックス
なぜグーグル「Pixel」はカメラが横並びなのか -
第217回
トピックス
シャオミ台数急増 理由は安くても品質に自信大 - この連載の一覧へ