だが同じカプコンでも、Radeon購入の特典として添付されている「BIOHAZARD RE:2」ではどうだろうか? このゲームは画質設定を最高設定にすると、フルHD解像度でもVRAMを13GB近く専有するようになる。ただ解像度を4Kにあげても14GB程度で止まってくれるので、通常のVRAM食いのゲームとはやや違うようだ。
画質は全設定を手動で一番重くなるようにセットしたが、アンチエイリアスはより自然に見える上から2番めの設定(FXAA+TAA)とした。「OCAT」を利用して警察署ロビー~警察署西側通路を移動する際のフレームレートを計測している。APIはDirectX12を選択した。
フルHDでVRAMを13GB近く消費する超重量設定であっても、VRAM8GBのVega 64やRTX 2080でプレイできなくなる訳ではない。ただVega 64は解像度を上げるほどフレームレートが伸びなくなるので、VRAM不足によるペナルティーは受けているようだ。だがRTX 2080は同じVRAM8GBでありながら、WQHDまでなら十分快適に遊べる印象だ。
ではVRAM16GB搭載のRadeon VIIはどうかというと、RTX 2080に数fps高い値を出せている部分もあるが、16GBの貫禄を見せつけるような結果は出せなかった。本来だとVRAM消費量も多く帯域も重要になる4K解像度で圧倒的優位に立ってもらわないと困るのだが、まだ最適化不足なのかRTX 2080と五十歩百歩である。
ではDirectX12ベースのビッグタイトル系を簡潔に見ていこう。まず「Shadow of the Tomb Raider」のベンチマーク機能を利用して計測する。DirectX12モード、画質は“最高”とし、アンチエイリアスは“TAA”とした。グラフ中の各数値の示す意味はForza Horizon 4と同じだ。
Vega 64に対しては絶対優位に立てているが、RTX 2080に対しては全く優位に立てていない。このゲームはDLSSやDXR対応を謳っているだけに(いい加減来て欲しいのだが……)GeForce系への最適化が良好であることも原因なのだろう。

この連載の記事
-
第473回
デジタル
Ryzen 7 9800X3Dと9700Xはどっちが良いの?! WQHDゲーミングに最適なRadeon RX 9060 XT搭載PCの最強CPUはこれだ! -
第472回
sponsored
触ってわかった! Radeon RX 9070 XT最新ドライバーでFPSゲームが爆速&高画質に進化、ストレスフリーな快適体験へ -
第471回
デジタル
8TBの大容量に爆速性能! Samsung「9100 PRO 8TB」で圧倒的なデータ処理能力を体感 -
第470回
デジタル
HEDTの王者Ryzen Threadripper 9980X/9970X、ついにゲーミング性能も大幅進化 -
第469回
デジタル
ワットパフォーマンスの大幅改善でHEDTの王者が完全体に、Zen 5世代CPU「Ryzen Threadripper 9000」シリーズをレビュー -
第467回
デジタル
Radeon RX 9060 XT 16GB、コスパの一点突破でRTX 5060 Tiに勝つ -
第466回
デジタル
Radeon RX 9060 XTは6.5万円でVRAM 16GBのお値打ちGPUになれたか? -
第465回
デジタル
遅れてやってきたPCIe5.0 SSDの大本命、リード14GB/秒超えのSamsung「9100 PRO」を実機レビュー -
第464回
デジタル
Radeon RX 9070シリーズの仕上がりは想像以上だったことがゲームベンチでわかった -
第463回
デジタル
Ryzen 9 9950X3Dは順当進化。3D V-Cache搭載Ryzenの最強モデルだがクセありな部分はそのまま -
第462回
デジタル
RTX 5070の足を止めた「Radeon RX 9070 XT/ 9070」レビュー - この連載の一覧へ

