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業界人の《ことば》から 第329回

日本発のグローバルベンチャーを生み出せるのか

三菱地所とSAP「Inspired.Lab」が大手町にあるワケ

2019年02月12日 11時30分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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なぜ、ビジネス街「大手町」なのか

 SAP.iO Foundry Tokyoを展開する「Inspired.Lab(インスパイアードラボ)」は東京・大手町という世界有数のビジネス街においた。この「大手町」という立地には極めて重要な意味があるという。

大手町ビルのリノベーションの取り組み。大手町の新たな顔に

 大手町や隣接する丸の内の再開発を手掛ける、三菱地所の湯浅哲生執行役常務は「大手町は多くの大手企業が集積する世界有数の街である。この街が持つ熱は重要な要素であり、そこに交差する機能を持つことで、エコシステムを充実させることができる」としている。

 三菱地所は大手町とつながる丸の内で、過去20年間に渡って有名ブランドショップの出店をはじめ「商業」の街という新たな要素を加えてきた。実際に丸の内で買い物をするのが楽しいという人が増えているのは確かだ。

 だが、その一方で、丸の内および大手町には大手企業が集積するビジネスの街という側面は相変わらず健在である。

 「大手町のビルに入居している大手企業も、自ら変革をしていかなくてはならないという共通の課題を持っており、それを解決したり、乗り越えていくこと、あるいは変革し、チャレンジしなくてはならないという意識が強い。そうした観点から、この街やこのビルを利用してもらうことも必要である。今回のInspired.Labはテナントである顧客ニーズにあわせた取り組みのひとつになる」とする。

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