サブスクリプションサービスの下地作りか:
アップルがAirPlay 2対応テレビを増やすワケ
2019年01月09日 09時00分更新
AirPlay 2対応スマートテレビ Samsung
毎年1月は、テクノロジー業界の一大イベント「CES」が米国ラスベガスで開催されます。その年の家電やエンターテインメントを中心としたテクノロジーのトレンドを方向付けたり、新製品への期待を高めるとても楽しいイベントです。
サムスン、LGといった企業は最新のテレビを披露しますし、グーグルやアマゾンはスマートスピーカーを核とした家電連携を拡げる発表にも注目が集まります。
残念ながら、アップルはCESには参加しません。しかし間接的に存在感を示しているようです。
ワシントン・ポストによれば、アップルはラスベガスに巨大な屋外広告を登場させています。「What happens on your iPhone, stays on your iPhone.」(あなたのiPhoneで起きることは、あなたのiPhoneにとどまる)というプライバシー広告。シン・シティのスローガン「What happens in Vegas stays in Vegas」(ベガスで起きることはベガスにとどまる)をもじったフレーズです。
アップルは他のソフトウェアや人工知能アシスタントと異なり、デバイス内にプライバシー情報をとどめ、サーバに送信しない仕組みであることをアピールしています。深読みをすれば、「グーグルやアマゾンのソフトウェアや人工知能アシスタントを使っていて大丈夫なの?」というわけです。

この連載の記事
- 第317回 アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは
- 第316回 「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える
- 第315回 アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問
- 第152回 アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか
- 第151回 iPhone分解アートと、Appleが目指す未来
- 第150回 アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか
- 第149回 アップル「iPhone 13」4つの魅力
- 第148回 アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと
- 第147回 アップル製品ラッシュふたたび?
- 第146回 アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている
- 第145回 アップル新型「iMac」驚きの電源
- この連載の一覧へ