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山谷剛史の「アジアIT小話」第161回

インドネシア版Uberは電子マネーや出張美容師まで、うらやましい超進化

2019年01月02日 10時00分更新

文● 山谷剛史 編集● ASCII編集部

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日本の自動車や地下鉄が走っている街、ジャカルタ
でもバイクは不可欠 ならば普及するのはシェアエコノミー

車を縫うように緑のGO-JEKとGrabのバイクが走るジャカルタ市内

 人口2億5000万人超と、アジアで中国とインドの次に人口の多い赤道付近の島国インドネシア。首都ジャカルタは、知る人ぞ知る日本のJR車両や地下鉄車両が走る都市だ。遠い異国で、副都心線や千代田線や東西線や南武線や東急線の車両などに乗るという不思議な経験をすることができるので、乗り鉄として行くだけでも楽しい(これは懐かしい! インドネシアの東京メトロ車両に乗ってみた!)。

 またインドネシアの乗り物と言えば、日本車比率は9割以上と非常に高く、どこを見ても走る車はほぼ日本車ばかりという国でもある。車以上にバイクが多く走っているが、こちらもホンダやヤマハなど日本のブランドが強い。

日本で役割を終えた千代田線の6000系電車などが今でも元気に走っている

 ジャカルタでは日本の電車が第二の人生を送っていると言ったが、公共交通機関は弱く、中心地の住宅地の道は非常に細くて車で入れない道ばかりなので、途中までは電車やバスを使っても、駅やバス停から住宅地にある家にささっと行くにはバイクを使わざるをえない。だからバイクは以前から身近な乗り物なのだという。

住宅地の細道にはバイクが役立つ

 一方のITにおいては、インドネシアはかつて独特な成長を遂げていた。日本でも知られているところでは、QWERTYキーボードが特徴のBlackBerryが広く普及しており、一時の携帯電話ショップはどこを見てもBlackBerryの店ばかりというときもあった。

 現在ではOPPOやVivoをはじめとした中国メーカー勢のロゴが目立つが、中国では見かけないQWERTYキー搭載のAndroid端末が若干ながらインドネシアのメーカーから発売されている(ただしスペックに期待してはいけない)。もっともジャカルタを代表する電脳街であっても、実はそうした製品を見つけるのは困難。とはいえ探してみる価値はある。

2人乗りのバイクの配車サービス「GO-JEK」が人気

 そんなジャカルタを中心としたインドネシアで、乗り物とITを融合したサービスといえば、バイクの2人乗りによる配車サービスを柱とした「GO-JEK(ゴジェック)」が人気で、急激に普及している。

 これは緑色のヘルメットとスタジャンが特徴で、現在100万人以上がドライバーとして登録していることから、ジャカルタの市中心部では、中国のシェアサイクルもびっくりなほど多くの緑色のライダーが街中を駆け抜けるのを見ることができる。

町内の集会所のようなところがGO-JEKの待合所になっている

 ところでタイやマレーシアなど東南アジアの国々で「Grab」という配車サービスが人気だ。Grabはインドネシアにも進出し、インドネシアでもそれなりに見るのだが、GrabよりもGO-JEKのほうが見る機会が多い(GO-JEKとGrabの両刀使いがインドネシアではベスト)。報道によれば2017年の段階でGO-JEKはインドネシア国内の50都市で展開しているという。

 GO-JEKは、基本的には配車サービスではあるのだが、欧米のUberや中国のDidiとはまた違う成長を遂げていて、インドネシアに行ってみれば、知れば知るほどに独特で面白く感じることだろう。

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