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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第490回

業界に多大な影響を与えた現存メーカー AT互換機という怪物を産み出したIBM

2018年12月24日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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IBM-PC/ATと呼ばれる
IBM 5170が誕生

 IBMが、PC Jr.と並行して開発していたのが、より高性能なIntel 80286を搭載した製品である。80286は1982年2月に発表されているが、1981年中にはすでにインテルからさまざまなメーカーに対して説明が行なわれていた。

 さすがにこの時点ですぐ実機に採用というのはいろいろ無理があったわけで、IBMもIBM-PC/XTまでは8088ベースとして、その次の製品に80286を採用することを決めた。

 そもそも8086/8088と80286では、命令セットそのものに互換性はあるものの、以下の違いがある。

  • アドレスバスが24bit化
  • メモリー空間が16MBまで拡張
  • Protected Modeを実装

 細かなところでは割り込みやDMAコントローラーで扱える範囲が広がった(8086/8088では割り込みが0~4の5つだったが、80286では0~31の32に増えた)など、いろいろと違いがあった。

 また8088に相当する、外部バス8bit版のプロセッサーは提供されなかったため、必然的に周辺回路やバスを16bit化する必要性が出てきた。そこで開発には多少時間を要することになった。そしてデータバスが16bit化されることにともない、I/Oスロットもまた16bit化されることになった。

 最終的にこれはIBM Personal Computer/Adcanced Technologyと名付けられ、1984年8月14日に発表される。

 もっとも“Advanced Technology”は長いので、普通にはIBM-PC/ATと呼ばれている。正式な型番はIBM 5170となっている。

IBM-PC/AT。FDDがHalf Height化されたのもXTとの違いの1つである。キーボードは84キーと101キーの2種類が用意され、これは84キーの方

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