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山根博士の海外モバイル通信 第424回

シャオミに買収されたMeituのスマートフォンの現状を見る

2018年12月20日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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セルフィー特化スマホで有名な
Meituがシャオミの傘下に!

 勢いを増す中国のスマートフォンメーカー。2018年には完全復活したシャオミが、美顔アプリで有名な「Meitu」(メイトゥ)のスマートフォン事業を傘下に収めると発表しました。Meituのスマートフォンは、カシオのセルフィーデジカメ「TR」シリーズをインスパイアした縦長六角形のデザインが特徴的。そして強力なセルフィー機能が女性ユーザーに人気です。

セルフィー専門スマートフォンメーカーといえるMeitu

 なお、MeituとMeizuを間違う人がいますが、別の会社です。中国語で書くと「美図」と「魅族」で意味はまったく異なります。Meituの意味は美図=美しい写真なのです。

Mietuの中国語名は美図

 現在のMeituのウェブページを見ると、スマートフォンの展開に悩んでいる姿が見て取れます。以前なら真っ先に飛び込んでくるのが、同社のイメージキャラクターを務める「アンジェラベイビー」で、端末片手に美しい顔を見せていました。

Meituの公式サイトを開くと以前はこんなイメージだった

 今は日本のアニメキャラクターとコラボレーションした端末がずらりと並び、「カードキャプターさくら」「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」「ドラゴンボールZ」、その次に「T9イリュージョン版」が出てきますが、すぐに「セーラームーン限定版」「ハローキティー」と、Meituがどんなスマートフォンメーカーなのか、初見の人からするとまったくわからないでしょう。これらはいずれも中国内で販売が認められた正規の製品。版権はしっかり取得しています。

最近のMeituのウェブページ。スクロールしても出てくるのはアニメキャラスマホ

 また、大英博物館とのコラボレーションモデルなど、高級路線を狙った製品もあります。しかし、今年6月に発表されたトニーノ・ランボルギーニとのコラボ製品はどうやら出ずに終わってしまいそうです。Meituはキャラクターやブランドとの提携で限定モデルを出して差別化を図りましたが、人口13億を誇る中国市場をもってしてもうまくいかなかったようです。

パッケージと付属品も美しい大英博物館コラボモデル

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