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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第488回

業界に多大な影響を与えた現存メーカー パソコンの元祖IBM 5100が誕生

2018年12月10日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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Atariの買収を計画するが中止
IBM自身でパソコンを設計・製造

 今回の話を始める前に少し前回の補足をしたい。Lowe氏はCMC(Corporate Management Committee:全社経営委員会)に対してAtari 800をベースにした提案を行なったわけだが、これはAtariからのアプローチだったらしい。

 1979年にAtariはAtari 800とAtari 400を発表するものの、さっぱり売れなかったという話は連載358回で説明した通り。ただそのまま放置してもビジネスは改善しないので、OEM先を見つけて売上を伸ばそうという一環だった模様だ。

Arariの8ビットホームコンピューター「Atari 800」

 一方のLowe氏は、CMCに対し「我々がパーソナルコンピュータービジネスに参入するためには、外部のコンピューター企業を買収する必要があります。なぜなら、IBMの文化ではこういう(Atari 800のようなものを作る)ことができないからです」と語り、暗にAtariのPC部隊を買収することを提案した。

 ちなみに当時のCEOだったFrank Cary氏も「(もし従来のIBMの方法で作るとしたら)300人のエンジニアで4年かかるだろう」と、Lowe氏の意見を肯定したそうだ。

 ただ、CMCはAtariを買収することを選ばず、IBM自身でPCを作ることを命令したというのはなかなか勇気のある決断だったと言えるかもしれない。

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