スペックはそこそこだが
エンタメ機能が盛りだくさん
スペックは、SoCはSnapdragon 800(2.2GHz、クアッドコア)、メモリー2GB、内蔵ストレージ16GB。「Xperia Z2」と違い、赤外線やフルセグ/NOTTVといった機能は備わっていません。バッテリー容量は2300mAhで、音楽なら最長で約81時間の連続再生が可能です。
カメラ性能は、コンパクトデジタルカメラに一般に使われているサイズの1/2.3型で約2070万画素のイメージセンサー「Exmor RS for mobile」や、高精細な写真の撮影できる画像処理エンジン「BIONZ for mobile」、F2.0の明るく広角撮影ができる「Gレンズ」を搭載。
Xperia Z2のような4K動画には対応していないものの、電子式手ブレ補正といった動画にも強いカメラ性能を持っていました。
カメラアプリには、18種類のエフェクトを静止画/動画にかけられる「クリエイティブエフェクト」やカメラごしのXperiaの画面にエフェクトをかける「ARエフェクト」、「Vine」、「タイムシフト連射」、追加ダウンロードも可能で「背景ぼかし」と、撮影の楽しみを広げるアプリが多彩に使えます。
オーディオ機能は、Xperia Z2で新たに加わったノイズキャンセリング機能やハイレゾ対応はXperia A2には備わっていませんが、専用の「WALKMANアプリ」を利用して、コンパクトさを活かした小さなオーディオプレーヤーとしての利便性がありました。
イコライザーの調整やエフェクトといった調整を自分好みに変えるだけでなく、「ClearAudio+」をオンにすることで細かな設定を自動的に最適化したソニーおすすめの音質を気軽に楽しむこともできます。
また、NFCにワンタッチすることで、ワイヤレススピーカーやワイヤレスヘッドホンなどと連携できます。
バッテリーに関しては、電池の持ちを2倍にする「STAMINAモード」に加えて、必要最低限の機能のみ動作させて待受状態を長持ちさせる「緊急省電力モード」を備えており、緊急時に消費電力を抑えられます。
文字入力には「POBox PLUS」を搭載し、入力を間違っても正しい予測候補を表示したり、候補選択を間違っても取り消しキーから再変換できるのがとても便利でした。また、キーボードのデザインを変更できる「キセカエ」も可能で、自分好みにカスタマイズできるのが楽しかったのです。
そのほか、寒い時期に手ぶくろをしたままでも画面操作ができる「手ぶくろモード」や、画面の色補正できる「ホワイトバランス」といったXperiaならではの独自機能も盛り込まれていました。
小さくまとまっているからこその持ち運びの利便性や、片手操作できる快適な操作感、高性能なカメラやオーディオプレーヤーとしても活躍できるコンパクトモデルでした。
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