フリーアドレスと生産性を両立させる共用ディスプレイ
このようにノートパソコンの導入はフリーアドレス制では重要なポイントである。とはいえ、作業内容によってはより広い画面で作業したいと感じる場合もあるだろう。
VersaPro UltraLite タイプVBは、12.5型でフルHD表示ができるため、モバイルノートとしては十分な表示スペースを確保している。とはいえ、21型や24型クラスの液晶ディスプレイと組み合わせるのが主流となっているデスクトップパソコンと比べると、少々手狭に感じる場合もあるだろう。ウィンドウを切り替える頻度が増えたり、文書によっては拡大表示しないと見づらかったりということが発生する。
特にマルチタスクの作業、つまりメールアプリやブラウザ、WordやExcelなどを並行して使ったり、PDFの資料を見ながらPowerPointを作成したりするとなると、画面やウィンドウの切り替えが頻発してしまう。
こうした課題を解決するには、大画面の外部ディスプレイを接続する方法がある。共用ディスプレイを用意して、フリーアドレスの席にあらかじめ設置しておき、そこにノートパソコンを持っていくようにすれば、必要に応じて、大きな画面でデュアル・ディスプレイの作業ができるようになる。
この共用ディスプレイを選択する際にも、機能にはこだわりたい。ディスプレイは生産性や作業効率を高めるために非常に重要だからだ。
VersaPro UltraLite タイプVBでは、HDMIポートからの4K出力も可能だ。そこでお勧めしたいのは4Kディスプレイの導入だ。
「LCD-EA271U-BK」は、27型で4K表示に対応したディスプレイである。解像度3840×2160ドットという、フルHDの1920×1080ドットに対して4倍の情報が扱えるので、同僚とやりとりするためのチャット画面、編集中のドキュメント、その参考資料となるPDFファイル、検索して調べごとをするためのウェブブラウザなどを複数起動して、並べておくことができる。また、カタログや写真、印刷物の確認などをする際には、フルHDより解像度が高い4K表示のほうがイメージをつかみやすい。
LCD-EA271U-BKは、機能面でもメリットがある。それは、USB Type-Cケーブル1本でデュアル・ディスプレイ表示と、本体の充電が両立できる点だ。
つまり、このLCD-EA271U-BKとVersaPro UltraLite タイプVBを組み合わせれば、席の場所にとらわれずに作業できる「ノートパソコンならではのメリット」に加え、ACアダプタやディスプレイ接続用ケーブルを「一緒に持ち運ぶ面倒さ」からも解放されるわけだ。
なかなか気づきにくいが、ディスプレイと一緒にキーボード、マウスを設置しておけるメリットもある。USBハブ機能を持つLCD-EA271U-BKであれば、キーボードやマウスをディスプレイに接続したままの状態にできるので、席に着き、USBケーブル1本をつなぐことで、デスクトップパソコンでの作業感覚に近い、広い作業領域の環境が手に入る。
LCD-EA271U-BKは3辺スリムベゼルの外観であり、27型サイズでも場所をあまりとらずに設置できる。フリーアドレス制のオフィス内に設けられた「集中ブース」のような場所や、ちょっとしたミーティングをする共用の打ち合わせスペースなどに常設しておきたい。
フリーアドレス制のオフィスでも、液晶ディスプレイを効果的に導入することで、社内全体の生産性を上げ、より働きやすい環境が作れる可能性がある。
大画面で効率よく資料を作成し、そのデータの入ったパソコンを持ったまま打ち合わせスペースへ移動。そこでは、別のディスプレイを複数人で囲みながらミーティングを進め、議論の内容をその場で随時資料に反映できる。こうして作成した資料を、ノートパソコンに入れたままクライアントへ持っていけば効率的だし、ミーティング時に接続したディスプレイから充電もされるため、バッテリの残容量を気にせず、そのまま持ち運べるのは魅力だ。この資料を持って客先で説明する際には、VersaPro UltraLite タイプVB のヒンジを180度開いて画面を見せるといったことも可能だろう。