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石川温のPCスマホニュース解説 第18回

少ない基地局で大手3社とどう戦うか:

楽天キャリア参入 つながりやすさが課題

2018年11月12日 09時00分更新

文● 石川温

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●楽天KDDI提携は好相性

 そもそも楽天のローミングパートナーはNTTドコモが本命視されていたが、NTTドコモの吉澤和弘社長は最初から難色を示していた。そんな中、KDDIが楽天の物流とQRコード決済プラットフォームを含めた提携に持ち込んだ格好だ。

 業界関係者の間では「たしかに技術的にもKDDIと楽天の相性は3キャリアの中で一番いいかもしれない。KDDIは4Gがメインであり、音声もVoLTEだ。楽天は3Gネットワークを構築せず、当面は4G一本でいく。NTTドコモもソフトバンクも音声は3Gに頼るところもある。4Gがメインという点ではKDDIと楽天はベストマッチだ」と評価されている。

 ローミング契約により、楽天は当面、東京23区、名古屋、大阪に集中してネットワーク工事をすればよくなった。KDDIとのローミング契約は総務省に計画書として提出した2026年3月末までとなっている。楽天はあと7年半かけて全国的に基地局を整備すればいいのだ。

 ただ1つ気になるのが、楽天が計画している基地局数だ。

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