このページの本文へ

格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第114回

データ専用の格安SIMをLTE内蔵PCで使う際の注意点は?

2018年11月09日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

UQ mobileのようにauネットワークに接続する場合は
対応バンドや動作確認に注意

 これはUQ mobileを使う場合の注意点でもあるが、ドコモやソフトバンクのネットワークであれば、かなり広い端末で通信できるが、auのネットワークでは少し違う。最近のLTE内蔵PCでは国内3大キャリアに対応していることが多く、au網への接続に必要なバンド1/18/26が使えたり、公式に対応をうたっていたりすることもあるのだが、そうでない機種もある。

実際に利用する機器がどのネットワークに対応しているかは重要だ

 たとえば、LTE内蔵でないPCで手軽にLTEを使えるUSBドングル型端末、ピクセラ「PIX-MT100」はSIMフリーでバンド1に対応しているが、auネットワークの格安SIMを入れても接続できない。ドコモネットワークに対応のみをうたっていて、試すとソフトバンク回線には接続できるが、auだけ使えない。

 別の端末では、auではバンド1では接続もできるが、エリアの問題で非常に不利になることもあった。LTE内蔵ノートPCでの利用となると屋外や交通機関の中ではなく、カフェの奥のほうの席で通信するケースも想定される。モバイルルータならば窓際に置いて使うこともできるが、ノートPCはテーブルに置いて使うしかない。エリアの問題は非常にシビアになるため、各ネットワークの主要バンドは対応していることが不可欠となる。

現行のWindows 10はLTE接続に関する機能を搭載している

 また、ドコモ/ソフトバンクのネットワークでも対応バンドが問題になることもある。少し前の製品になるが、マイクロソフトのSurface 3はバンド1/3/8のみ対応。そのため、ドコモのネットワークでは広いエリアを確保するのに必要な、800MHz帯のバンド19が使えないため速度が遅くなったり圏外になりやすい傾向にあった。

 つまり、対応バンドとネットワークの関係は注意するしなければならないということ。特にプラチナバンドと呼ばれる周波数には対応していることが望ましく、ドコモならバンド19、auならバンド18/26、ソフトバンクならバンド8への対応の有無は必ず確認したい。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン