マザーボード製造ラインも
基本的にはグラフィックボードと同じ
続いて、マザーボード製造ラインを見学した。基本的な流れはグラフィックボードの製造ラインと変わっていないが、グラフィックボードに比べて作業者が多く、リード線のある大型部品は手で基板に差し込まれていた。
マウンターで基板上に置かれる部品は、小さな表面実装部品のみだと思っていたのだが、チップセットのような大きな部品も、表面実装対応品ならマウンターでそのまま基板上に置けるということに驚いた。
走査電子顕微鏡やX線検査装置など
高価な検査機器もそろう
最後に、D棟の検査室を一通り見せていただいた。ここは、研究開発や不具合の原因などを探るために用意されており、走査電子顕微鏡やX線検査装置といった、大型で高価な検査機器類がずらりとそろっていた。
例えば、X線検査装置を使えば、マザーボードのレントゲン写真を撮影できるので、外観検査だけでは不可能な基板内部の不具合を見つけられる。
そのほか、素早く温度を上げ下げすることで、いわゆるヒートショック(熱衝撃)への耐性を検査できる恒温槽や、製品単体や製品入りのパッケージなどにさまざまな振動を与え、振動耐性を調べる電磁式振動機なども公開された。
MSI製品は、高性能なだけでなく、品質や信頼性が高いことで定評があるが、そうした高い信頼性を支えているのが、これらの検査設備なのだ。