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MSI中国深セン工場見学で最新PCやVGAの製造ラインを見た

2018年11月08日 12時00分更新

文● 石井英男 編集●北村/ASCII編集部

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マザーボード製造ラインも
基本的にはグラフィックボードと同じ

 続いて、マザーボード製造ラインを見学した。基本的な流れはグラフィックボードの製造ラインと変わっていないが、グラフィックボードに比べて作業者が多く、リード線のある大型部品は手で基板に差し込まれていた。

 マウンターで基板上に置かれる部品は、小さな表面実装部品のみだと思っていたのだが、チップセットのような大きな部品も、表面実装対応品ならマウンターでそのまま基板上に置けるということに驚いた。

こちらはマザーボードの製造ライン

こちらのラインでは、作業者が比較的多く、リード線のある部品は手で差し込まれていた

グラフィックボードと同じく、表面実装用チップ部品はマウンターで基板の上に載せられる

チップセットなどの大きな部品もリールで供給され、マウンターで基板の上に載せられる

走査電子顕微鏡やX線検査装置など
高価な検査機器もそろう

 最後に、D棟の検査室を一通り見せていただいた。ここは、研究開発や不具合の原因などを探るために用意されており、走査電子顕微鏡やX線検査装置といった、大型で高価な検査機器類がずらりとそろっていた。

 例えば、X線検査装置を使えば、マザーボードのレントゲン写真を撮影できるので、外観検査だけでは不可能な基板内部の不具合を見つけられる。

 そのほか、素早く温度を上げ下げすることで、いわゆるヒートショック(熱衝撃)への耐性を検査できる恒温槽や、製品単体や製品入りのパッケージなどにさまざまな振動を与え、振動耐性を調べる電磁式振動機なども公開された。

 MSI製品は、高性能なだけでなく、品質や信頼性が高いことで定評があるが、そうした高い信頼性を支えているのが、これらの検査設備なのだ。

D棟の検査室には、不具合原因を探るために使われる高価な機器がずらりと並んでいた。これは、走査電子顕微鏡X線分析システムである

こちらはX線検査装置で、マザーボードなどをX線透視し、外観検査では不可能な基板内部の不具合などを見つけられる

素早く温度を上げ下げできる恒温槽。熱衝撃耐性の検査に使われる

製品にさまざまな振動を与える電磁式振動機。輸送の際などに受ける振動への耐性を調べられる

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