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最新パーツ性能チェック 第239回

「Ryzen Master」の新機能「Dynamic Localモード」をねちっこく考察

2920Xと2970WXの価格はお得か?Ryzen Threadripper全モデル検証

2018年11月08日 14時30分更新

文● 加藤勝明 編集●ASCII編集部

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Dynamic Localモードが動画エンコードで恩恵薄めな理由を考察

 Dynamic LocalモードはPUBGでは高い効果が得られるようだが、動画エンコードではあまり効果が得られなかった。ここではHandbrakeにおけるノードの使われ方を観察しつつ、この理由を考察してみたい。

Handbrakeテスト実施時における、CPU占有率の一例(Dynamic Localモード無効)。左がx264、右がx265の場合。

Handbrakeテスト実施時における、CPU占有率の一例(Dynamic Localモード有効)。左がx264、右がx265の場合。

 Dynamic Localモード無効時では、IOダイであるノード0が集中的に使われてはいるものの、残りのダイ1/2/3もほぼ均等に使われている。しかし、Dynamic Localモードを有効にするとノード0の使われ方は同じだが、もう一方のIOダイであるノード2の負荷が目に見えて上がっている。特にx264の処理では、ノード1と3の負荷がかなり抑えられている点に注目したい。

 Dynamic Localモードはしっかり効いているのに無効時と処理時間に差が見られない理由として、ノード1と3に降りてきた処理がボトルネックになっているから、という仮説を立てることができる。2970WXよりもノードあたりのコア数の多い2990WXのほうがノード1と3の負荷を下げられそうだが、処理時間はかえって遅くなっている。論理コア数が増えた結果、オーバーヘッドも増えてしまったのが原因ではないだろうか。

Media Encoder CCでx265エンコード中のCPU占有率の一例(Dynamic Localモード有効)。ノード2に最も高い負荷がかかっているが、ノード1と3にも間欠的に高い負荷がかかっている。ノード0にもっと処理を集中できれば良さそうだが……

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