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T教授の「戦略的衝動買い」 第502回

栃木レザーバンドの「チプカシ(改)」腕時計を衝動買い

2018年10月10日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●南田/ASCII編集部

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ブレスレット厚はオリジナルと同じ
極めて丁寧な仕上がりに大満足

 腕に装着する時にすべてのユーザーが調整するであろう、腕周りの調整フックはA158WEのステンレスパーツをそのまま流用しているので、腕周りへの装着調整も簡単確実だ。実際にオリジナルのA158WEのステンレスブレスレットと、ヌメ革ベルトの厚さを精密なデジタルノギスで計ってみたが、なんとまったく同じ厚さだった。

オリジナルのステンレスブレスレットと栃木レザー ヌメ革(ナチュラル)ベルトの厚さを計測してみたら、なんとピッタリと同じだった

栃木レザー ヌメ革(ナチュラル)のエイジングが進むと文字盤フレームとのカラーバランスは抜群になってくるだろう

腕周りのサイズ調整のステンレスフックはオリジナルのモノを流用し、オリジナルステンレスブレスレットとまったく同じ2㎜厚に削いだヌメ革を丁寧に、しかし頑丈に縫って仕上げている

ステンレスの短い引っ掛けフックが、革となじんでフレキシブルに動くようになるまでには少し時間ががかかるかもしれないが、それも楽しみな変化だ

ステンレスの短い引っ掛けフックが、革となじんでフレキシブルに動くようになるまでには少し時間ががかかるかもしれないが、それも楽しみな変化だ

 実際にヌメ革ベルトのA158WEを腕に装着して調整してみたが、オリジナルのA158WEと大きな違いは感じなかった。あえて言うなら、重いがフレキシブルに湾曲するステンレスのブレスレットと、まだ少し硬めのヌメ革の差があり、腕に装着する際には、フック金属の付いた革ベルトをほんの少し指先で曲げてやる手間がかかった程度だ。

たった21gの「チプカシ・改」は腕に装着しても、装着感が無く極めて軽くて使いやすい

たった21gの「チプカシ・改」は腕に装着しても、装着感が無く極めて軽くて使いやすい

 いずれはヌメ革が馴染んで柔らかくなることを思えば、購入後すぐの装着操作性のことなどは忘れても良いだろう。何よりも、ステンレスブレスレット装着時の重さの半分以下になってくれたことが極めて快適だ。

 栃木レザーのヌメ革ベルトのフィッティング感や仕上がりは、画像からもみなさんに十分伝えられていると信じているが、ヌメ革とオリジナルのステンレスパーツの接合部分などを細かく見てゆくと、極めて丁寧な仕事であることが理解できる。

 栃木レザーのヌメ革ベルト(ナチュラル)のA158WEを衝動買いをしてしまった筆者だったが、商品が手元に届いた翌日には、ネイビーカラー(濃いブルー)に赤ステッチのモデル「革の「A158」専用ベルト い N label」も衝動買いしてしまった。

カシオのオリジナルモデルA158WE(中央)と、栃木レザー ヌメ革(ナチュラル)のA158WE(右)、そして今日届いた栃木レザー ヌメ革のベルト(ネイビー)のA158W(左)

カシオのオリジナルモデルA158WE(中央)と、栃木レザー ヌメ革(ナチュラル)のA158WE(右)、そして今日届いた栃木レザー ヌメ革のベルト(ネイビー)のA158W(左)

 このモデルは、ベースモデルにフレームカラーがブラック仕上げのA158Wを使い、カラーが限りなく黒に近いネイビーカラーのベルトとのマッチングも抜群だ。ベルトの色は筆者の購入したナチュラルとネイビー以外に、オレンジ、ブラウンでも製作可能なそうだ。また、糸の色はベージュ、ネイビー、白、赤から選択可能だ。

 そして、革のクオリティーと仕上げにもっとこだわりたいユーザーなら、同じA158Wに輸入物の高価なイエローカラーの「アリゾナレザー」を用い、縫い糸にはエルメス社のバーキンなどに使われているフランス製の手縫い用ロウ引きリネン糸「LIN CABLE」を使用した、Brooklyn LCのプチリッチモデルがある。値段は筆者の購入した商品より少々高いが、このモデルは極めつけだ。原稿を書きながら、またしても家族用に追加衝動買いをしてしまった。

 栃木レザーのヌメ革を使ったA158WEやA158Wも、高級なアリゾナレザーとエルメスと同じリネン糸を使ったA158Wも素晴らしい仕上がりだが、使うあてのないオリジナルチプカシのステンレスブレスレットが何本も手元に溜まってしまうのは、何とかしたいものだ。

ナチュラルもネイビーもふだん使いの腕時計として、さまざまな周辺とのマッチングも楽しいアイテムだ

T教授

今回の衝動買い

アイテム:かなぶん工房「革の「A158」専用ベルト い natural
アイテム:かなぶん工房「革の「A158」専用ベルト い N label
・価格 5380円


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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