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ワイヤレスでリアスピーカーを鳴らせる、ヤマハのMusicCast サラウンドを試す

Wi-Fi対応の「MusicCast BAR 400」で、ガルパンの5.1ch再生に挑戦です!

2018年10月18日 11時00分更新

文● 鳥居一豊 編集協力●清水学

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スマートに設置でき、使い勝手もよく考えられている

 さっそく、「MusicCast BAR 400」を試してみよう。設置は実に簡単で、薄型テレビの前にサウンドバーを置き、サブウーファーはテレビ台の脇などに置けばいい。テレビはHDMI出力、BDプレーヤーなどはHDMI入力端子に接続する。

 MusicCast BAR 400の高さは60mmのスリムサイズなので、薄型テレビの手前に置いても邪魔になりにくい。見た目も実にスマートだ。ワイヤレスサブウーファーは、配線が不要かつ部屋の隅に置くこともできる。テレビの周りの配線をすっきりさせたい人でも安心だ。

HDMIのIN/OUTに加えて、光デジタル入力端子や有線LAN端子なども持つ。

 実際に試した感想としては、サブウーファーはサウンドバーのなるべく近くに置いた方が低音~中高音のつながりが良くなる。スリムサイズなので、普段は部屋の隅に置いて使い、より高音質で楽しみたいときはテレビの近くに移動させて使うのもいいだろう。

 なお、MusicCast BAR 400は設定画面を持たないが、スマホアプリの「MusicCast CONTROLLER」を使うことで、Wi-Fiなどの設定も簡単に終えられる。本体のCONNECTボタンを長押しして、MusicCast CONTROLLERを入れたスマホと接続すると、スマホに入っているWi-Fiの接続情報を共有できる。つまりパスワードを手で入力する必要がないのだ。設定完了後は、SpotifyやDeezer HiFiなどの音楽配信サービスの利用もアイコンから直感的に呼び出せる。楽曲の検索などもいつものスマホ操作で行えるので実にスムーズだ。もちろんradiko.jpで聞きたい放送局を探すのも簡単。

 声を聞き取りやすくなる「クリアボイス」、低音再生を強化する「バスエクステンション」、3Dサラウンド機能なども、グラフィカルな画面で操作できるので実にわかりやすい。

MusicCastの魅力を体験してみる

 今度は「MusicCast 50」と「MusicCast 20」を使って、MusicCastの連携機能を試してみた。

 MusicCast 50はステレオスピーカーを備えたモデル。「MusicCast 20」は2ウェイスピーカー内蔵のモノラルモデル。キッチンなどで手軽に音楽を聴くならば、小型のMusicCast 20。プライベートルームなどで使いやすいのは、ステレオ再生の広がり感豊かな音を楽しめるMusicCast 50だろう。もちろんMusicCast対応のWi-Fiスピーカーとして単体でも利用できる。SpotifyやDeezer HiFi、スマホとの連携など、手軽で高機能なワイヤレススピーカーとして手軽に活用できるのだ。

MusicCast 50

MusicCast 20

 まずは寝室やキッチンなど離れた場所に置いたMusicCast 20とMusicCast BAR 400の連携を試してみる。「MusicCast CONTROLLER」で2つをグループ化すると、MusicCast BAR 400で再生中の音楽をMusicCast 20からも再生することができた。

 リビングで家族と一緒にテレビを見ているのに、例えばお母さんだけが料理の支度などでキッチンにいる……といったシチュエーションはよくある。キッチンではリビングのテレビの音を聴きにくいが、MusicCast 20があれば、キッチンにもテレビの音を良好な音で楽しめる。家事や洗濯など何かと忙しいお母さんにも実にありがたい機能なのだ。

 ちなみに、MusicCast 20を2台買ってグループ化すると、音楽をステレオ再生することも可能だ。1台では音の広がりが物足りないという場合は、こうした応用もできるのだ。

 今度はMusicCast サラウンド。これはMusicCast BAR 400のリアスピーカーとして、MusicCast 20やMusicCast 50を活用するものだ。単体でも使えるMusicCast BAR 400だが、リアスピーカーを追加することで、より本格的なサラウンド再生が楽しめる。

会議室での体験のため、机に設置しているが、リビングなどでは棚(ローシェルフ)などをうまく利用したい。なお、MusicCast 20は掛け時計のような壁掛け設置も可能だ。

 しかもワイヤレス接続なので、電源コードさえつなげば配線は不要。後方においても邪魔になりにくいし、コンパクトなスピーカーなので移動も簡単だ。普段は自分の部屋やキッチンなどに置いておいて、ここぞというときだけサラウンド再生用にするといった切り替えも簡単だ。このように柔軟に使えるのもワイヤレススピーカーならでは。

 アプリを使ってMusicCast BAR 400と2台の「MusicCast 20」をグループ化すれば準備は完了。後は「MusicCast サラウンド」を選ぶだけだ。これで、映画やアニメなどの5.1ch音声のソフトをバーチャル再生だけでなく、後方からしっかりと音が出る本格的なサラウンド再生できる。このときMusicCast CONTROLLERのスピーカー設定で、スピーカーの距離や各スピーカーのレベル調整も行えるので、しっかりと調整しよう。

MusicCast BAR 400をマスターにして、そのサラウンドスピーカーとして2台のMusicCast 20をグループ化している。

グループは簡単に作成/解除できるので、普段は単体で使い、必要に応じてサラウンドスピーカーにできる。

 スピーカーの距離は実測して入力し、レベル調整はテストトーンを出してそれぞれのスピーカーの音が同じくらいの音量になるように調整すれば完璧だ。これをきちんとやることで、サラウンド再生ならではの空間の広がりがきちんと再現できるようになる。

設置する際の距離などを考慮して調整を詰められる。

 組み合わせとしては、前方にMusicCast BAR 400を置き、後方にステレオ再生対応のMusicCast 50を1台置く方法、もしくは左右の後方にMusicCast 20を2台置くのがおすすめ。追加のコストは発生するが、最初はバースピーカーから初めて、本格的なサラウンド再生システムにグレードアップできるというのはなかなか魅力的だ。

 しかも、すでに述べた通り、普段は自室やベッドルームに置いてワイヤレススピーカーとして活用することもできるので、無駄にならない。その利便性を考えるとお得感もある。

2台用意できない場合は、後方に1台置くだけでも効果あり。

ステレオ再生対応のMusicCast 50と組み合わせてみた。

 連携可能な対応機器が増えるほどに楽しみが広がっていくのもMusicCastシリーズの大きな魅力なのだ。

©GIRLS und PANZER Projekt

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