本機の設定は、プリインストールされている「Predator Sense」から簡単に変更することができる。この辺りも「PH315-51-A76H」と変わらない。右上のギアの形をした設定アイコンからWindowsキーのロックを行ない、ファンの挙動制御、選択ひとつでオーバークロック機能も利用できる。
Helios 300シリーズは世界一の薄さを誇る0.1ミリのブレードを採用したメタル製のAeroBlade 3D ファンを2基搭載。従来のプラスチック製ファンに比べ、風圧の大幅増を実現し、背面にある大きな排熱孔より排熱し、PC内部のシステムを適正温度に冷却、スムーズなゲームプレイをサポートするという。
実際、長時間ゲームプレイをしているとキーボードと液晶の間のヒンジ近くのスペースがかなりの熱を持つが、CPUとGPUの温度はかなり抑えられていた。
最新ゲームも設定次第では約60fpsの快適動作で遊べる!
今回借りたPCは試作機だったためCore i5-8300Hと、製品版よりも性能が低いCPUを搭載していた。そのため、あくまで参考値ではあるが、どれぐらいの性能があるのかベンチマークソフトでテストしてみた。本来の性能は、同じスペックの「PH315-51-A76H」の過去記事で確認してもらいたい。
まずは定番の「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の実行結果。解像度フルHD、高品質(ノートPC)、フルスクリーンモードのスコアーは「8732」の非常に快適という結果に。
平均フレームレートも60fpsに届くくらいなため、遅延を感じることなく快適に遊べるはずだ。
次に9月頭にKONAMIから発売されたVRにも対応する「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS」をプレイ。解像度はフルHD、グラフィックス設定は最高の「EXTRA High」にして、Frapsでフレームレートを計測したが、常に60fpsに張り付き、ほぼ落ちることはなかった。「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS」のハイスピードロボットバトルにも十分対応できる。
本ゲームはHTCのVIVEおよびOculus Riftに対応。「PH315-51-A76H/W」は同社のWindows Mixed Realityヘッドセットにも対応。VRも十分に動作させる性能があるため、設定によってはVRで「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS」を快適にプレイすることができそうだ。
©2018 Konami Digital Entertainment
© Cygames, Inc.
さらに、スクウェア・エニックスの「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」のベンチマークでもテスト。
© Cygames, Inc.
解像度はフルHDで、グラフィックス設定が「最高」の場合は、平均フレームレートが49fpsとやや60fpsを切る結果に。30fpsを超えているので、プレイするのに厳しいということはないだろうが、「PH315-51-A76H/W」の144Hz液晶を活かすにはやや物足りない。
グラフィックス設定が「高」の場合は、平均フレームレートが56fpsと、時々60fpsを切るがまずまずな結果に。「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」はアクション性の高いゲームなため、スムーズにミッションをクリアーしたい場合は「高」設定くらいで遊ぶのが良さそうだ。
しかしながら、前述したように試作機での結果なので、製品版ではこれよりもやや上のスコアーで遊べる可能性は高い。また、「Predator Sense」を使えば自分でBIOSを設定することなくOC機能が使えるため、ゲームによってはOCを行なえば、心ばかり安定動作が望めるだろう。
PH315-51-A76H/Wは女性に好まれるホワイトにゴールドというアクセントを配色した高級感のあるデザインを採用。30台数限定という数に限りがるあるため、持っているだけで高い所有感を得られるPCだ。
スペックはゲーミングノートPCとしては高い性能を有し、液晶ディスプレーがフルHDのため、4K以上の液晶ディスプレーに外部出力することがなければ、最新ゲームの最高設定でも快適に動作する。
また、Microsoft Officeとの互換性の高いWPS Office StandardやPhotoDirector for acerなど、オフィス文書、画像編集といったビジネス用途で役立つアプリもプリインストール。XSplit Gamecasterなどゲーム配信で活躍するアプリも備え、ゲームをプレイするだけでなく普段使いにも活躍する。
黒以外のゲーミングノートPCが欲しかったという女性ゲーマーなどにオススメ。台数限定なので、買いたいと思ったならすぐにでも購入を検討しよう。