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猛暑の影響が北海道にも 水温高くて水耕栽培が困難に

2018年08月18日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 SANEIの水耕栽培マシーン「ie・na」の置き場所が、やっと決まった。栽培方法がどうあれ、植物は光と温度が命。家の限られた空間の中で、できるだけ条件の良いところに置きたい。

 ということで前回は、照度、気温、湿度が測れるBluetooth対応のアンビエントセンサーを2台購入。有力候補地である「1Fリビング東出窓」と「2F仕事部屋南窓際」に置いて観測してみたのだ。

 以下はそのデータ。8月4日から12日にかけてサンプリングしたデータを24時間で折り返し、8日分の毎時平均とした。グリーンの太線が「1Fリビング東出窓」、オレンジが「2F仕事部屋南窓際」、薄い点線が各々の気温だ。

 おお、やっぱり南向きは強いぞ。

日が当たれば良いってもんじゃない

 南窓際の最高照度は7kluxに迫り、全体の日照量も東側を上回っている。これくらいあればミニトマトでも行けそうな気がする。

 だが問題は2つあった。まず28度を超えている時間帯が7時間ほどある。気温が高く日照も強いと、植物は水の蒸散を防ぐため、葉の気孔を閉じてしまうらしい。すると二酸化炭素の取り込み量も減って、光合成速度も落ちる。すなわち成長もスローダウン。

 とはいえ、昼間は遮光もできるし、日中の最高気温は25度くらいなので、窓を開けておけば室温も問題ない。が、一日中家にいるわけでもないし、外出中に窓が開きっぱなしだと、防犯上の理由で町内会がうるさい。家庭での水耕栽培には、社会性の観点も必要なのだった。ううむ。

 ちなみに北海道の一般住宅はほとんどがそうだが、うちにはエアコンがないので、Nature Remoみたいなホームオートメーションも使えない。

 そこで消去法により、ie・naは東側の出窓に置くことにした。ie・naのサイズは、幅40×奥行き39.6×高さ26.3cmだから、出窓の小さなスペースでも無理なく置けた。ポンプのACコードも4mほどあるから、狭い我が家では延長コードなしで済んだ。

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