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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない-第134回

軍用ジェリカンには燃料用と水用があるのです

2018年07月01日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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3つの取っ手には意味があるのです

 前回前々回と米軍のジェリカンのお話を書きましたが、今回もその続きです。

 米軍のジェリカンには取っ手が平行に3本並んで付いています。第二次世界大戦のころのドイツ軍のジェリカンも同じなんですが、たんに見た目だけのデザインではありません。

本体と一体化された取っ手は3本。昔ながらのカタチです

 3本の取っ手は、いろいろな持ち方ができるようにという工夫です。

 ひとりで運ぶときは、当然ですが真ん中の取っ手を持ちます。では2人いるときはどうでしょう。ひとりが持って、もうひとりは手ぶらで楽チンというのも正解ですが、せっかく2人いるんだから協力したいところです。

 なぜかというと、満タンのジェリカンは結構な重量物だからです。軽油の比重はバラつきがあるもののだいたい0.85ぐらいで、水より軽いとはいえ20Lで約17kgになります。ジェリカン自体も結構重くて6ポンド/約2.7kgあるので、合わせると20kg近くに。

 というわけで2Pとの協力プレイよろしく、2人いるときは両側の1本ずつを持って2人で運びます。鍛え抜かれた人たちですから、ひとりで持ったところでワタシが空のジェリカンを持つのと同じ程度にしか感じないかもしれませんが、それでも軽いに越したことはありませんよね。

 そして、2個のジェリカンをくっつけて内側の2本をまとめて掴めば、ひとりで2個、左右で4個運ぶことも可能です。もちろん中身が満タンであれば合計80kgというワタシの体重を超える重さになってしまうので、筋骨隆々の人じゃない限り、空かそれに近い状態に限られますけれども。

 取っ手を3本にするだなんてちょっとしたアイデアですが、よく考えられていますよね。

ピッタリくっつければひとりで一度に2個運べます

物々交換で水用ジェリカンをゲットしました

 このジェリカンは、前回もお伝えしたとおり、安売りされていたので4個売っていたのをつい全部買いしてしまったんですが、手元には3個しかありません。1個は物々交換したのです。

 入手したのがこちら。色が違うだけじゃん! と思われるかもしれませんが、こちらは水専用のジェリカンです。

物々交換でゲットした水用のジェリカン

 まずパッと見て気づくのは色の違い。燃料用はフィールドドラブという茶色っぽい色をしていますが、水用はタンになっています。でもこれは燃料と水を間違えないようにというわけではありません。燃料用、水用とも、フィールドドラブもタンもあります。

 うちのハンヴィーはNATO迷彩と呼ばれる緑、茶、黒の3色に塗られていますが、ニュースや映画でよく見るハンヴィーはタン一色なことが多いと思います。これはそのハンヴィーが砂漠地帯で使われるため。砂漠迷彩ですね。

 ジェリカンも同じで、たとえば現場で廃棄したとしても目立たないように、砂漠で使われるものはタンになっていることが多いのです。戦闘時の食料であるMREも、昔は暗い茶色の袋に入っていたのですが、今ではタンのような色になっています。これも、その場で捨てた袋が発見されにくいようにということらしいです。

 形的にはキャップが違うし取っ手も異なります。

キャップに小さいキャップが付いていて、取っ手は1本

 キャップのサイズは同じなのですが、さらに小さいキャップが2つ付いています。

キャップには小さいキャップが2個付いています

 燃料はなるべく速く給油を終わらせたいため大口径の吐出口が欲しいですが、水、特に飲料水の場合は一度にそんなにたくさん出ても困ってしまいます。そのため小さい口が付いているのです。

 下のキャップが吐出口。上の小さいのは空気抜き用のベントです。水を出すときは下のキャップを外し、上のキャップを緩めます。

水を出すときは上の空気抜きを緩め、下のキャップを回して外します

 水を入れるときは給水しやすいように、大きいキャップを回して開けます。また、消火などのときも、これを開ければ大量の水を一気に出すことが可能です。

給水するときは大きいキャップを開ければ楽に水を入れられます

 ところでこのキャップ、上になにか出っ張りが付いています。

上に謎の出っ張り

 最初、水が垂れるのを防ぐためのなにかなのかなとか、ここを持って回すのかなとか思ったのですが、ちょっと違いました。よく見たらロックになっていたのです。

ロックのためのタブでした

 閉めるときは1回転させるとこのタブが出っ張りに引っかかってロックされます。開けるときは専用のレンチがあるんですが、それがなくてもタブを浮かせながら回せば回ります。

 燃料用の方がロックが必要な気もしますが、向こうは開け閉めするのに1回転半させないといけないので、気密性は燃料用が上な感じです。

 あとは側面のFUELがWATERになっているんですが、一目でわかるように、口の下の正面部分に縦にWATERとステンシルされていることもよくあります。

側面にはWATERの文字。水専用です

 燃料用はカナダのSCEPTERというメーカーのものでしたが、こちらはBRONSONというアメリカのメーカー製でした。何社かで作っているので、そのうちのひとつです。

BRONSON製でした

 上の数字からすると、どうやら1986年12月製のよう。30年以上前でびっくりです。傷はあるもののまだまだ使える状態ですから。

 使うといえば、実際に使用する際に便利そうな物を見つけました。吐出口に取り付けるスポウトです。先端には水を止めるコックが付いていて、タンクをそのままウォータージャグのように使うこともできるというスグレモノで、実用するならぜひ欲しいところ。またポチらなくちゃ。

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