TBクラスのSSDがほしいなら、定番Crucialブランドだ
1TB/2TB SSD時代の定番、Micron「Crucial MX500」オススメの理由
2018年07月03日 11時00分更新
HDDよさようなら! 容量2TBモデルのパフォーマンスをチェック
ここからは、2.5インチ「Crucial MX500」の最大容量となる2TBモデル「CT2000MX500SSD1」を使って、そのパフォーマンスを見ていこう。
各種ベンチマークによる計測は、AMD Ryzen 7 2700Xを搭載するSocket AM4プラットフォームで実行している。SSDはOS起動用を別に用意し、「CT2000MX500SSD1」には何もデータを書き込んでいない状態にしている。
ベンチマーク計測に利用したPCのスペック | |
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CPU | AMD Ryzen 7 2700X (8コア/16スレッド、定格3.7GHz、最大4.3GHz、TDP 105W) |
マザーボード | ASUS「ROG CROSSHAIR VI EXTREME」(AMD X370) |
メモリー | SanMax「SMD4-U16G48M-26V-D」(DDR4-2666、8GB×2) |
ビデオカード | NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition(GDDR5X 11GB) |
SSD (メインストレージ) |
Kingston「SSDNow KC400 256GB」(2.5インチ、256GB、SATAIII) |
SSD | Crucial「CT2000MX500SSD1」(2.5インチ、2TB、SATAIII) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」(750W、80PLUS GOLD) |
OS | Windows 10 PRO(64ビット) |
定番ベンチマーク4種で、パフォーマンスを確認する
「CrystalDiskMark」や「AS SSD Benchmark」、「HD Tune Pro」などといった定番ストレージベンチマークソフトを使って、パフォーマンスをチェックしていこう。
まずは定番中の定番となる「CrystalDiskMark 6.0.1」を実行だ。テストデータを1GiBに加え、キャッシュ溢れによる速度低下がないか、16GiBも実行してみた。
シーケンシャルのリードが562MB/秒、ライトは514.7MB/秒。ランダム(4KiB Q8T8)のリード400.5MB/秒(約10万 IOPS)、ライト372.3MB/秒(約9万3000 IOPS)と、いずれも公称値オーバーの結果となった。16GiBはランダムの4KiB Q32T1の値が下がっているが、キャッシュ溢れによる劇的なライト性能の低下は見られなかった。16GiB(16GBクラス)で問題なければ、日常用途では気になることはまずないはず。この点は後述の「HD Tune Pro」でも確認していこう。
続いては「AS SSD Benchmark 2.0.6694.23026」を実行して確認していこう。テストは通常のBenchmarkに加え、データ圧縮率の影響を確認する「Compression-Benchmark」も実行している。
圧縮率の影響を確認する「Compression-Benchmark」では、テスト中に何度か300MB/秒程度まで落ち込んでいるが、おおむね490MB/秒台で安定している。同様な脈動は前モデルのMarvellコントローラーでもあったものの、残念ながら数値の幅はもう少し小さかった。横並びの比較はできないが、Silicon Motion「SM2258H」の影響だろう。
通常テストではシーケンシャルリード491.83MB/秒、同ライト483.75MB/秒。ランダム(4K-64Thrd)のリード9万6338 IOPS、ライト9万640 IOPSとシーケンシャルは公称値を下回ったが、ランダムはしっかりと公称値通りの数値を出している。「CrystalDiskMark 6.0.1」の結果も含め、シーケンシャル、ランダムともにパフォーマンスに不安なしだ。
「ATTO Disk Benchmark」でシーケンシャルリード・ライトの最大転送速度を調べる
次はシーケンシャルリード・ライトの最大転送速度を確認できる「ATTO Disk Benchmark」の結果を見ていこう。
ここまでと同じく、高パフォーマンスを維持しており、32KBからリード/ライトともに500MB/秒台に達し、256KB以降では大きなブレなく、公称値となるリード560MB/秒、ライト510MB/秒の転送速度を維持できている。
「HD Tune Pro 5.70」で全領域の転送速度を計測
ベンチマークの最後は「HD Tune Pro 5.70」だ。元々はHDDの最外周と最内周の速度差を見るための“Benchmark”だが、SSDでも使用できる。全領域の転送速度などを確認していこう。
リードの転送速度は、ほとんどフラットで平均440.4MB/秒になったが、ライトは380MB/秒~410MB/秒の間を上下している。さらに1600MB~1700MBの間で、145.4MB/秒まで落ち込む傾向にあった。なお、最小値は計測のたびに異なっていたが、発生箇所は容量1600MB~1700MBの間なのは同じだった。
また、「File Benchmark」をデータ容量100GBで実行し、TLC NAND採用SSDの多くでみられるキャッシュを超える容量での速度低下をチェックしたが、ダウンすることはなかった。MLC NANDのようなブレのないフラットな転送速度とはいかないが、大容量の連続書き込み時も400MB/秒台を維持しているので、2TBモデル「CT2000MX500SSD1」は、非常に容量の大きなファイルを扱うクリエイター向けPCにもオススメできるだろう。