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小売り・金融・医療など深層学習の産業利用の今を知る「DLLAB DAY 2018」

事例セッション多数!Chainerコミュニティ「DLLAB」が発足1周年イベント開催

2018年06月18日 18時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 米マイクロソフトとPreferred Networks(PFN)の戦略的協業の一貫として、2017年5月に発足した国内コニュニティ「Deep Learning Lab(DLLAB)」が1周年を迎えた。1周年を記念して、2018年6月21日にイベント「DLLAB DAY 2018」が開催される。

 DLLABは、PFNの深層学習フレームワーク「Chainer」とMicrosoft Azureとの親和性を高め、Chainer on Azureの開発事例や技術動向を共有・発信することを目的に、日本マイクロソフトとPFNが協力企業10社と連携して運営してきたコミュニティだ。これまでに全国で19回の勉強会を開催し、1年で会員数2700人まで成長した。

 またDLLABから、Chainer on Azureの応用事例もいくつか出てきた。今回の1周年イベントでは、Chainer on Azureを中心とした深層学習の産業応用の事例が多数紹介される。一例では、NHKアートが、Ridge-iと共同開発したモノクロ映像のカラー化システムの開発背景や実際の制作現場での使用状況を紹介するほか、マネックス証券が深層学習を用いたトレーディングアシスタントサービスや文章校正AIの開発事例について話す。

 そのほかにも、無人レジ店舗の実現を目指して店舗に700台のカメラを導入しているトライアルホールディングスと深層学習をマーケティングに活用しているP&Gの2社による事例セッション、慈恵医大と医療スタートアップ4社による事例セッション、アセットマネジメントOne/ナウキャスト/CCCマーケティングの3社が登壇する資産運用の事例セッションなどが予定されている。

 基調講演には、PFN代表取締役社長の西川徹氏、日本マイクロソフト CTOの榊原彰氏、カーネギーメロン大学 教授の金出武雄氏が登壇する。流通・小売り、医療、金融などの業界で実用化されつつある深層学習の今を知ることができるイベントにぜひ注目したい。アスキーでは同イベントの基調講演と事例セッションを中心にレポートする予定だ。お楽しみに。

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