結婚式の準備をオンラインでできるサービス
リクシィは6月1日から、業界初とうたうオンライン結婚式の準備サービス「Choole(チュール)」の提供を開始した。ウエディングドレス、ヘアメイク、フォトグラファーやフラワーなどの必要なアイテムを選んだうえで、結婚式場を決められる。式場の従来の枠組みにとらわれず、適正な価格で、持込料もかからないとのこと。
著名な結婚式場で、式場の持込制限を気にせずに海外ブランドのドレス、著名なヘアメイクアーティストを含む約100ブランドのなかから自由に選べる。また、気に入ったアイテムや気になる結婚式場の費用をオンライン上ですぐにわかり、結婚式の総額も簡単に見積もり可能。 通常は、結婚式場が決まってからドレスなどのアイテムを決めていくため、最終的な費用は結婚式の約1ヵ月前にならないとわからないが、最初から総額をシミュレーションできるとしている。
オンラインプランナーがチャットやメールでサポートするため、だれでも簡単に使えるという。見学手配やお見積りなどの相談はもちろんのこと、結婚式場やアイテムを決めるまでのアドバイス、アフターフォローも万全とうたう。オンラインプランナーは全員、結婚式場でのプランニング経験が豊富で、結婚式の段取りからアイテム選びのポイントまで、なんでも相談できる。
ウエディングアイテムをショップから直接レンタル・購入できる。結婚式場を介さないため、各アイテムの手数料がかからず、費用が安くなるという。また、好きな画像をクリップして自分の結婚式のイメージを膨らませられる。将来的には、クリップした画像をもとに、AIが最適なプランをリコメンドする仕組みを開発し、自分のイメージする結婚式がスムーズに、具体的にわかるサービスにしていくとのこと。(特許出願中)
インターネットの普及で、結婚式に対する価値観も大きく変化しているという。かつては、結婚式に対する固定観念や、情報誌などのマスメディアの情報を頼りに結婚式場を選び、式場の枠組みの中で結婚式をするのが一般的だった。現在はInstagramの普及で、結婚式を実施した花嫁から直にリアルな情報を得て、自分たちらしい結婚式を重視するようになったとのこと。
その結果、結婚式場が提携するアイテムでは満足できず、自分の好きな「魅力的なドレスやフラワーなどのアイテム」や「ヘアメイクアーティストやフォトグラファーといったクリエイター」を選び、結婚式場に持込みを交渉する花嫁が多くなっているという。一方、結婚式関連企業では、このような価値観の変化を理解しつつも、従来の枠組みに縛られ、持込料の負担を求めたり、持込みを断るケースが発生しており、相互にストレスが生まれているとのこと。
リクシィは創業以来、ウエディングにフォーカスしてさまざまな事業を展開し、多くのカップル・結婚式関連企業と対話をしてきたという。そのなかで、自分たちの好きなモノだけで、適正な価格で、持込料もかからず、自由に結婚式を挙げられるサービスがあれば、価値観の多様化や費用の問題を解消し、結婚式自体を増やすことができると考え、新サービスの開発に至ったとしている。