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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第456回

いまさら聞けないIT用語集  映像の白飛び・黒つぶれを抑えるHDR

2018年04月30日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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 再び今週から用語集である。今回のお題はHDR。High Dynamic Rangeの略である。最近で言えば、Windows 10の次のアップデートでHDR表示がサポートされると噂されたり、FF15でHDR表現がサポートされたなど、いろいろと話題に上りつつある。

 そもそも2016年末に登場したPS4 ProがHDR対応になっており、ディスプレーとソフトが対応すればHDR環境を楽しめると言いつつ、肝心のディスプレーやソフトがなかなか出そろわなかったが、ここに来てソフトの対応が進んできた。

 ディスプレーもHDR10対応をうたうモノが市場に出回り始めるなど、HDRを利用できる環境が整いつつある。

輝度のレンジを広げる技術
High Dynamic Range

 さて、まずそもそもHDRとは何? という話であるが、端的に言えば「輝度のレンジを広げること」である。輝度のレンジといわれてもわかりにくいと思うので実例を挙げよう。

 下の画像はウチのラブリーな愛猫「ポン太さん」であるが、この画像では太陽による奥のハイライトが白飛びに近いところまで入っており、一方猫の体は半分くらいが黒でつぶれている。あえて撮影が厳しい条件での作例なので、そもそも構図が悪いという話は勘弁していただきたい。

補正前の撮影そのままの状態。Rawで撮影したものをDxO PhotoLabで開いている

 ここで猫の体をもう少し明るくしたい、ということで輝度を引き上げると、当然右手奥の白飛びが激しくなる。

輝度を引き上げた状態。ヒストグラムを見ると、輝度が思いっきりずれているのがわかる

 逆に白飛びを抑えようとすると、今度は猫の黒潰れが激しくなる。

今度は輝度を下げてみる。右手奥の、カバーの掛かったバイクが判別できるようになったのはいいのだが。

 最終的には下の画像のように白飛びを抑えつつ、黒潰れの部分を持ち上げる処理を手動で行なって解決するわけだが、実はこれは「なんちゃってHDR」であって、あんまり本質的な解決法ではない。

ヒストグラムを最初の画像と比較するとわかるが、やや形が変わっているはずだ。これはもとの絵に手を加えたという意味になる

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