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T教授の「戦略的衝動買い」 第478回

IoTデバイスの代名詞!? 遺失物アラートタグを衝動買い

2018年04月25日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●編集部ハシモト

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「MAMORIO」は昨今IoT系のコンシューマー商品として市場で急激に増加しているコンパクトな遺失物トラッキング&アラートタグの1つだ

「MAMORIO」は昨今IoT系のコンシューマー商品として市場で急激に増加しているコンパクトな遺失物トラッキング&アラートタグの1つだ

 IoTの世界もコンシューマーの目を引く面白いメニューが見当たらないのか、限定人数の限定アプリではビジネスとして採算ベースに乗らないのか……出てくるのは“遺失物トラッキング&アラートタグ”ばかりというイメージだ。

 単価の安いこの手のハードウェアとクラウド連携のスマホアプリの組み合わせは国内だけを見てもすでに10種類以上はあるだろう。今回紹介する「MAMORIO」は、2016年の10月に紹介した「Chipolo」以来2年振りのセキュリティータグ製品となる。

 ChipoloとMAMORIO、商品名こそ違うが、ネットワークを含む仕組み的にはほとんんど同じだと考えても差支えない。

 世界中に存在する遺失物トラッキング&アラートのシステムは、ユーザーの所有物に付けるタグのデザインと色、特許レベルでの検索の仕組み程度は違うかもしれないが、ユーザーから見た限りはほとんど同じものと考えていいだろう。

 本記事では、MAMORIOはブランド名、機能としてのMAMORIOは一般的な「タグ」と記すこととする。

 今回、筆者はMAMORIOの黄色と赤色のタグの2つをネット通販で購入し、前回のChipoloと同様、普段使いのカバンや財布に取り付けていろいろテストしてみた。

アカウントを取得したら
後はスマホの上にタグを置いて待つだけ

今回、筆者は黄色と赤色の2つをウェブ通販で購入した

今回、筆者は黄色と赤色の2つをウェブ通販で購入した

パッケージにはMAMORIOのタグ本体と取説、au損保の盗難・紛失保険のオプションサービスのパンフレットが同梱されている

パッケージにはMAMORIOのタグ本体と取説、au損保の盗難・紛失保険のオプションサービスのパンフレットが同梱されている

タグはバッテリーを非接触に保っている薄いフィルムを抜いた時から機能する

タグはバッテリーを非接触に保っている薄いフィルムを抜いた時から機能する

 購入価格の比較では、MAMORIOは他社の同様のタグに比較して半額程度に安いが、ユーザーによるバッテリー交換は不可だ。

 そのため、半年以上使用したタグは「OTAKIAGE」という名称のリプレースプログラムで、ユーザーが半額で購入できる仕組みを採用している。得か損かはユーザーの考え方次第だろう。

筆者は普段使いのバッグに取り付けたり、財布の中に収納したりする予定だ

筆者は普段使いのバッグに取り付けたり、財布の中に収納したりする予定だ

iPhoneもAndroidも専用のアプリ「MAMORIO」をインストールする

iPhoneもAndroidも専用のアプリ「MAMORIO」をインストールする

 今回はAndoridスマホとiPhoneの両者にアプリを導入して使ってみた。両者、多少の違いはあるが、おおむね操作系は共通しているので、Androidスマホ(HUAWEI Mate10 Pro)の画面を中心に紹介したい。

スマホアプリ起動後、最初にクラウドサービス利用のためのユーザーアカウント作成をする

スマホアプリ起動後、最初にクラウドサービス利用のためのユーザーアカウント作成をする

アカウント作成に続いて、購入した未登録のタグをアカウントに紐付ける

アカウント作成に続いて、購入した未登録のタグをアカウントに紐付ける

 ユーザーが身近に持つタグとネットワーク上のサーバーを連携使用するクラウドサービスであるMAMORIOもほかのサービス同様、ユーザーアカウントの取得が最初の作業だ。

 アカウントの取得が終了すれば、購入したタグをアカウントに紐付けるために専用アプリである同名の「MAMORIO」を起動し、指示通りに画面中央に表示される指定された場所にタグを置いてしばらく待つ。

ペアリングは一般的なスマホの設定ページではなく、アプリからする

ペアリングは一般的なスマホの設定ページではなく、アプリからする

スマホスクリーンの指定された場所にタグを置いてしばらく待てば検出される

スマホスクリーンの指定された場所にタグを置いてしばらく待てば検出される

続いて、たった今検出されたタグを取り付けて見守る対象をカテゴリーから選択する。今回はまずカバンに取り付ける予定なので「バッグ」を選択

続いて、たった今検出されたタグを取り付けて見守る対象をカテゴリーから選択する。今回はまずカバンに取り付ける予定なので「バッグ」を選択

 一般的なBluetoothの周辺プロダクトのようにスマホの設定画面でBluetoothを起動し、画面上で見えているプロダクトとペアリングする仕組みではない。ほどなく貴方のMAMORIOはアプリによって検出され、続いてそのタグを取り付ける貴方の所有物に関して聞いてくる。

ペアリング済みのタグが見守る対象物の実物写真を登録し、ユニークな名前に変えるとリアリティーと親近感がわいてくる

ペアリング済みのタグが見守る対象物の実物写真を登録し、ユニークな名前に変えるとリアリティーと親近感がわいてくる

 今回、筆者はまずカバンに取り付ける予定なので、メニューから「バッグ」を選択。具体的なカバンの実物写真を登録することで、より識別効果がアップするだろう。

 できれば素っ気ない単なる「バッグ」ではなく、明確に違いがわかるユニークな名前に設定するのもいいだろう。筆者は写真をその場で撮影し、設定後すぐに「T教授のサコッシュ」と命名した。

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