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いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第13回

ここまで多機能なのは珍しい

非常に多機能、使い込むのが楽しみな「FiiO X7 Mark II」 (2/4)

2018年04月10日 17時30分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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高級感・重厚感あふれる本体は使い勝手も深く配慮

 X7 Mark IIの外観を見てみよう。

 金属製の本体はチタンカラーで、重量は約212g。ずっしりとしており、いかにもいい音がしそうな感じだ。オーディオ機器は見た目も重要というか、所有感にも直結するので質感の高い筐体であるのはうれしい。合わせやカードスロット部のアールなど作りも高精度で、ハイエンド機らしい高級感がある。

microSDカードスロットは2基装備。ピンで開閉するタイプだ。

小さくはないが、男性の手にはしっくりとくるサイズ感だ。

 本体サイズは幅67.2×高さ128.7mm×厚さ15.5mm。幅や厚さが適度であるため、筆者のような男性の手にはピッタリと収まる感じだ。背面の角が斜めに落とされている点もいい。このホールド感の良さに加えて、重量バランスも考えられており、手にもって操作する際の負担は予想より少ない。

 「ずっしり」とは書いたが、最近の大画面スマホ、例えばiPhone 8 Plusは202gもある。Astell&KernのSP1000などは400gに迫る重さがある。画面が4型サイズで一回り小さいこともあり、ハイエンド機としては割合コンパクトな製品と言えそうだ。

基本的な選曲操作は親指で完結。左手で持って右手でタッチスクリーンや電源ボタンを押すスタイルがベスト。

 左手で持つとちょうど親指の位置に音量調節用のダイヤルが来る。さらにその上に再生/一時停止用のボタン、その下に楽曲スキップ用のボタンがあるため、再生中、画面を消した状態でもクイックな操作ができそうだ。これらの形状は分かりやすく変えてあるので、ポケットの中などに入れたままの状態など、目で見ない操作でも、ボタンの区別がしやすい。

金属外装ということもあり、高級感という意味でも申し分ない。

 使いやすさという意味では急速充電機能の搭載も見逃せない。ハイレゾプレーヤーでは高出力のアンプが必須になる面もあり、バッテリー駆動時間が課題のひとつだ。X7 Mark IIの場合、3800mAhのバッテリーを内蔵しており、公称8時間の再生(アンバランス駆動時)が可能。これでも十分だが、クアルコムのQuick Charge 2.0とMediaTekのMTK-PEに対応し、対応充電器との組み合わせれば、1.5時間(12V/1.5A)でフル充電できるとのこと(5V/2Aでは2.5時間)。

 待機電力も低いようでスリープ状態で保存しておいてもバッテリーはほとんど減っていなかった。プレーヤーはスマホなどと違って毎日は使わないというケースがある。仮に充電し忘れても「ここぞというときに、電池切れで使えない」といった失敗をしにくい製品と言えそうだ。

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