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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第270回

撮影して即データ化できるiPhoneの名刺管理アプリ「Wantedly People」を活用する

2018年03月21日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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Wantedly Peopleに取り込んだ名刺データを活用し倒す

 せっかくデータ化した名刺はきちんと活用したい。名前だけでなく、キーワードの一部でも検索できるので、目当ての名刺を簡単に探せる。名刺は名前順の他、会社順や、追加した順にソートすることもできる。

 名刺の詳細画面からは、電話をかけたり、メールを送信したりできる。メールの作成画面を開くと、相手の名前に加え、挨拶や締めの言葉、自分の名前までテンプレートのように入っているので、要件だけ真ん中に入力すれば済む。住所をタップすれば、Googleマップアプリが開き、場所を確認できる。

登録した名刺を一覧できる

キーワード検索で名刺を探す

ソート順を変更できる

人名をタップすると名刺の詳細画面が開く

電話番号をタップすると電話を掛けられる

メールアドレスをタップするとメールの作成画面が開く

住所をタップすると地図アプリが開く

 「話題」タブでは、会社などに関連したニュースが表示される。アポに向かう間に、先方の会社に関する情報を仕入れておけば、雑談などに活かせるだろう。

 プロフィールを「Wantedly People」ユーザーと共有もできる。右上の紙飛行機アイコンをタップし、生成されたURLを送ればいい。「Wantedly People」アプリがインストールされている環境なら、プロフィールを連絡先に取り込める。このURLは1日で無効になるので、拡散してしまう心配もない。

「話題」タブで、会社などに関するニュースを読める

紙飛行機アイコンをタップし、URLをシェアする

届いたURLを開く

Wantedly Peopleユーザーなら、連絡先に取り込める

ドキュメントスキャナ取り込みやCSVの入出力にも対応する

 初めて利用する場合には、それまでに交換した名刺もまとめて取り込みたい。もし、ドキュメントスキャナーのScanSnap iX100/iX500を持っているなら、Wi-Fi経由でスキャンできる。300枚の名刺も2分で取り込めるので、数千枚の名刺が溜まっていても短時間で取り込めるだろう。

「設定」から「ScanSnap」をタップする

Wi-FiにつながっているScanSnapに接続する

スマホアプリから名刺の取り込みができる

 ウェブ版の「Wantedly People」も利用でき、PCで作業している時は、ブラウザから人脈データにアクセスできる。もう名刺を見ながらメールアドレスを手入力する必要はないのだ。また、PC版ではCSVファイルのインポートやエクスポートが可能。他の名刺管理アプリからの移行や、年賀状ソフトなどへ住所録をコピーするときに活用したい。

ウェブ版も利用できる

名刺の検索に加え、データのインポート/エクスポートが可能

 もう一つ便利なのが、「Wantedly People」に登録している人物から電話がかかってきたときに、発信者の名前を表示してくれる機能。「Wantedly People」のリストを端末の連絡先アプリに取り込まなくてもいいのが便利だ。こちらは、iPhoneの「電話」設定で操作する。「着信拒否設定と着信ID」の「W People」をオンにすればいい。

iPhoneの「設定」から「電話」を開き、「着信拒否設定と着信ID」をタップする

「W People」をオンにする

 「Wantedly People」は名刺のOCR機能や着信ID機能、CSVでのインポート/エクスポートなど、充実の機能を備えているのに完全無料で利用できるのが頼もしい。名刺を撮影・スキャンした後、人の目でチェックする必要はあるものの、精度は高いので普通の名刺であればそんなに手間はかからない。撮影して即データ化できるというメリットもある。名刺を交換しても、ホルダーに入れて活用できていない、という人は導入を検討してみてはいかがだろうか。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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