マニアックなお買い物
先日、幕張メッセで開催されたワンフェスに行ってきました。ワンフェスといえば毎回取材で行っていたんですが、今回はほかの仕事が詰まっていて行けない可能性があり、さらに夕方には大洗町に行く必要があったため、取材のお仕事をお請けするわけにはいきませんでした。結局、ほかの仕事はちょうど合間になったので時間を取ることができ、チラリとお邪魔してきた次第です。
ワンダーフェスティバル、通称ワンフェス。ご存知の方も多いと思いますが、プロ、アマチュアを問わず、さまざまな造形物の展示や販売があるイベントです。毎年2月と7月の年2回開催されていて、今回の正式名称はワンダーフェスティバル2018[冬]。7月は[夏]になります。
ワンフェスはガレージキットの祭典とも呼ばれていて、メインとなるのはガレージキットの販売です。ガレージキットは個人や模型サークル、小規模なメーカーなどが少量生産する組み立てキットのことで、素材はレジンという樹脂を使うのが主流ですが、最近は3Dプリンターで出力した物も増えてきています。
ガレージキットで多いのはアニメや漫画、映画といった作品に登場するキャラクターやメカ、怪獣などを立体化した物。これらは著作権・商品化権をもっている版権元があり、勝手に作って販売することはできません。ですが、ワンフェスでは当日版権というシステムがあり、事前に許諾を得ることで、開催期間中の会場内に限って展示・販売が可能になっています。
版権が絡まないキットとしては、戦車や艦船、航空機といったミリタリー物、自動車、動物、オリジナルデザインのメカやキャラクターなどがあります。また、キット以外にも一点物の造形作品やアクセサリー、ガラス細工、革細工、ドール服など完成品も結構多く、さらに企業が出展するブースでは物販やこれから出る新製品の展示のほか、トークショーやライブなどステージイベントもあります。ガレージキットの祭典と書きましたが、いまでは造形物の祭典と呼んだ方が合ってるかもしれません。
会場ではいくつか買い物をしました。最初に買ったのはバレットモンクさんの増幅管MX10160タイプペーパーウェイトです。
増幅管というのは、ナイトビジョンデバイス――暗視装置のメインとなる、光を増幅する部品です。あんまり詳しくありませんが、MX10160は第3世代と呼ばれる現行品らしいです。
ペーパーウェイトと名付けられていますが、実際はレプリカそのもの。ナイトビジョンのレプリカはエアガンショップなどで売ってますが、中身のレプリカっていうのは初めて見ました。ワンフェスならではっていうか、ワンフェスの中でもマニアックな部類に入る気がします。
こちらはキットではなく完成品での販売でした。CADでデータをつくり、3Dプリント出力を頼んだとのこと。実物は出力側にはモデル名などが書かれたシールが貼られているので、そのうち作ってみようかなぁ。
なんて思いながらお金を払ってふと隣を見ると、前にTwitterで見て欲しいと思っていた薄い本が! 以前ご紹介した1/12 88mm徹甲弾型消しゴムを作った(旧)和室工房さんがバレットモンクさんのブースでいくつかのアイテムを売っていて、そのなかにあったのです。
本の名前はNight Vision Discovery。発行はRMTさんで、(旧)和室工房さんに委託していたのかな? ナイトビジョンのモデル解説や、個体ごとの出力映像の写真などが載っているんですが、これもまたかなりマニアックな一品と思います。
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