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泥汚れに強く、シャツのシワが少ない:

シャープのかっこいい洗濯乾燥機めっちゃよかった…

2018年03月09日 11時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

提供: シャープ

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 アスキーの盛田 諒(34)です、こんにちは。1歳児の親をやっています。赤ちゃんが生まれて2ヵ月間の育児休業をとったときコラムを書いていました(男子育休に入る)。よければご笑覧ください。赤ちゃんはみるみる大きくなり、離乳食が進み、行動の自由度が上がりました。洗濯物は指数関数的に増え、洗濯の処理にかかる時間がバカにならなくなっています。ついては10年以上使った洗濯機を、シャープが昨年9月に発表した洗濯乾燥機に買い替えたく検討しています。実際にベビー服などで試したところ、洗濯・乾燥とも予想以上に優秀な性能だったためご報告いたします。

●欲しくなった理由はかっこいいから

 ものとしてはタテ型(ES-PU11B)とドラム式(ES-P110)があります。

 なぜこれが欲しくなったかといえばかっこいいからです。

 デザインは洗面台にあわせて鏡と陶器をイメージしたそうです。タテ型ドラム式どちらも洗面道具のようにつるんとシンプルで、どんな家でも合わせやすいと思います。タテ型の衣類投入口は洗面台の陶器ボウルのように継目なく掃除もしやすい。無印や野田琺瑯などの白系雑貨群が好きなわたしとの適合率もとても高いです。

タテ型(ES-PU11B)の衣類投入口は陶器ボウルのようにつるつる

操作パネルの継ぎ目がないので汚れがたまりづらく掃除しやすい

 デザインの中でもタッチパネルは白眉です。

操作パネルはハーフミラーのタッチパネル(写真はドラム式)

全体になじんで自然なデザイン(写真はタテ型)

 わたしにとって洗濯機の操作パネルは1回も押したことのないボタンがぎっしり並び、どのボタンを押せばやりたいことができるのかわからない「ボタン地獄」とでもいうべき代物でしたが、タッチパネルは電源を入れると操作に必要なボタンだけが光る設計で地獄を脱しています。パネルは洗濯機のデザインに溶けこんでおり、ムダな自己主張や承認欲求がなくスッキリしています。

 開発時は特に「見えそうで見えない」というハーフガラスの色味を出すのにとても苦労したそうです。静電容量式タッチパネルで使えるガラスにハーフミラー膜を蒸着させるのはとてもむずかしく、デザインは「これでいく」、現場は「もう無理だ」と、最後まで両者せめぎあいをつづけて開発をしてきたということ。見た目からは想像できない熱い苦労がつまっています。

 余談ですが、人は時間のかかる「論理」ではなくすばやい「直感」で意思を決定することがほとんどです。生き物として意思決定が遅れると死んでしまうことがあるためです。お買い物をするときも直感で意思を決めていることが多いわけで「気持ちよさ」を定量的に検証・評価する製品開発の手法はもっと評価されてもいいのではないかと個人的に感じています。

●タテ型は穴なし槽が有名

 さてシャープの洗濯乾燥機といえばタテ型の「穴なし槽」が有名です。

穴なし槽(右)は、穴あり槽(左)と違い、槽外の黒カビなどが槽内に入らない ※画像はイメージ

 洗濯槽に穴がないため、洗濯したとき洗濯槽の外に水がまわらず、槽外の黒カビなどが槽内に入らないのが特長です。槽内の糸くずも槽外にまわらず糸くずフィルターでキャッチ可能。槽外に水がまわらないぶん節水効果もあり、洗濯をするときの水の勢いも強くなります。穴なし槽を知らない人にこれを説明すると大抵驚きます。

 「穴がないから脱水が弱そう」というクチコミも見かけますが、

・槽の底から集中排水
・槽の上部から脱水

 という2つの脱水方法をしっかり備えています。実は、シャープの洗濯槽には1度の傾斜が付いています。この1度の傾斜に加え、洗濯槽を毎分最大約1000回転で回転させることで、強い遠心力をつくり、槽の上まで水をひきあげる仕組み。高速回転できるのは槽内に穴がなく、洗濯物がひっかかる心配がないためです。ぬかりはありません。

●タテ型は超音波ウォッシャーもついてくる

 タテ型の新製品はなんと人気製品の「超音波ウォッシャー」を搭載しています。

タテ型はなんと超音波ウォッシャーがついてくる

 メガネ洗浄機の原理で汚れを落とすハンディウォッシャー。汚れた服を超音波ウォッシャーで予洗いしたあと洗濯機に放りこんでチャチャッと洗うしくみです。人気製品を搭載して「新機能」と言いきる強引さがシャープらしくて好きです。単品の超音波ウォッシャーは赤ちゃんの布おむつを洗うスマートうんこ落としとして重宝しました。うんこでお悩みの方におすすめです。

 一方、共働き育児中にほしいのはタテ型よりも乾燥に強いドラム式。ドラム式を使っている友人が「洗濯が終わった服をすぐ着られる」と言っていてむっちゃ欲しくなったのですが、気になるのは洗浄性能。最近はドラム式の洗浄力もタテ型と変わらないというのでたしかめることにしました。

●ドラム式は高圧洗浄で泥汚れを落とす

 シャープのドラム式は「マイクロ高圧洗浄」によるシャワー洗浄が特徴。100~500μメートルの細かい水粒をブシャーと衣類に噴きつけることで汚れを落とすしくみです。洗浄水を毎回排出するのも特徴。すすぎに循環水ではなく真水を使うため、原理的に汚れの再付着がありません。

 もとのアイデアは洗車などに使う高圧洗浄機。「こんなに汚れが落ちるなら洗濯にも使えるのでは?」とためしにフルパワーで高圧洗浄水を服に浴びせたところ一瞬で破れてしまったそうです。わざわざためさなくてもわかるのでは? という気もしますが理屈はわかります。

 細かいところですが、最近はドラムの中で洗濯物をもちあげる出っぱり(バッフル)の形も変えています。以前は洗濯物を前方向にもちあげていましたが、それだと布が細長くなり、内側に汚れが入りこんで落ちません。そこで出っぱりの形を変え、右回転のときは前、左回転のときは後ろに洗濯物をもちあげるように改良し、布を広げやすく、シャワーを当てやすくしています。

小さい水粒のシャワーを高圧で浴びせて汚れを落とす「マイクロ高圧洗浄」

洗濯物をもちあげる出っぱり(バッフル)の形を改良、シャワーを当たりやすくした

 最強の洗濯コースは「温水極め洗いコース」。衣類に温風を浴びせ35℃前後にあたため洗剤の効果を高めるものです。40℃以上になるとたんぱく質の汚れがかたまって衣類にこびりついてしまうため30~35℃が適温とのこと。洗浄方式は通常のマイクロ高圧洗浄と変わりませんが、シャワー供給量は標準コースの最大4倍量。大量の水を浴びせて洗い落とします。

 この最強コースで、気になっていた汚れを洗ってみました。


1.ベビー服(スリーパー)の黄ばみ

BEFORE

AFTER

 現在進行形で気になる汚れがきれいになりました。脂質やたんぱく質を含んだミルクや母乳、あるいは汗などで、ベビー服は気づけば黄ばんでいるもの。小さくなったベビー服を譲ろうとして汚れが気になりなんとかしようと思って半年経った記憶があります。


2.ベビー服の食べこぼし

BEFORE

AFTER

 離乳食のカレー汚れも見事に落ちました。成長した赤ちゃんはやがてカレーやケチャップライスなど色の濃い食べものが好きになり、服をキャンバスにして毎日がライブペイントという様相を呈すものと予想していますので強い魅力を感じます。


3.ユニフォームの泥汚れ

BEFORE

AFTER

 懸念材料の泥汚れもきれいに! うおー! 保育園で外遊びをするようになればズボンのお尻やひざが泥だらけになるのは必定。小学校に上がれば体育着、体育会系の部活に入ればユニフォームと、泥は長いお友達になるはず。ありがたいです。


4.ワイシャツの汚れ

BEFORE

AFTER

 最後はわたし=お父さんの洗濯物。ファンデーション、ケチャップ、しょう油、ソース、泥で試してみましたがすべて落ちました。汗のあとや黄ばみ、黒ずみなども問題なくきれいになります。日常的な汚れなら余裕ではないでしょうか。


離乳食の食べこぼし:
「サッと予洗い」が便利

BEFORE

AFTER

 離乳食の食べこぼしなどは、水だけで約5分の予洗いをする「サッと予洗い」コースが便利です。これだけでもかなりきれいに落ちました。泥で汚れた靴下、うんこで汚れた布おむつなども、手洗いの代わりに放りこむだけでチャチャッと予洗いできます。

●ドラム式の乾燥機能はシャツのシワを抑えられる

 乾燥はヒートポンプ方式(除湿)とヒーター方式(温風)を合わせた「ハイブリッド乾燥」が基本の特長です。基本的にはヒートポンプで乾かし、最初と最後だけをヒーターであたたかくカラッと仕上げるという、いいとこどり的なしくみ。

 ヒートポンプだけで乾燥させようとすると槽内のあたためが遅いため、気温が低いときは乾燥に時間がかかってしまうことがあります。立ちあがりをヒーターで補助することで、季節や気温を問わずおなじ乾燥時間で終わるようにしているのもメリットです。

 乾燥でたしかめたかったのはシャツのしわ。アイロンがけは面倒くさいため、衣類スチーマーで軽くしわをとるだけですませたい気持ちがあります。その名も「シワ抑え乾燥コース」でシャツ5枚を洗濯~乾燥させてみました。同コースは通常よりドラムを高速回転させ衣類をブワーと広げるようにして、風量の大きな風をあてて乾燥させる最強コースです。

【シャツを「シワ抑え乾燥コース」で洗濯~乾燥】

ビジネスシャツはそのまま着られるレベルの仕上がりに

綿100%カジュアルシャツは標準コース(下)と比べると差が歴然

 結果は、ビジネスシャツならそのまま着ていけるほどの仕上がりになりました。シワになりやすい綿100%のカジュアルシャツは、特にシワになりやすい袖口がきれいにのびていて驚きました。ふだん天日干しをしたときよりもシワが少なく感じます。

 標準コースで乾かしたタオルは、天日干しに比べるとふっくらと厚みが出ました。パイルが立ち、さわったときにあたたかく、ふんわりとした仕上がりです。コインランドリーのガス乾燥機にかけたときの感覚にかなり近く感じました。幸せです。

標準コースで乾かしたタオル(左)は天日干しのタオル(右)と比べてもふわふわに

 また以前ドラム式洗乾の乾燥機能について「糸くずがひどい」という口コミを見かけましたが、視認したところ目立った糸くずは確認できませんでした。

 洗濯から乾燥までの時間は定格約150分と標準的。実測では約140分とわずかですが短くなりました。なお洗濯物は約2kgに限られますが「時短コース」なら約55分で終わります。

●ドラム式の電気代は月間500円以下

 最後に電気代ですが、試算したところ月間500円以下で想像よりも安かったです。

【洗濯~乾燥(約6kg)の電気代】
1日(1回)約15.9円
1ヵ月(30回)約477円
1年(360回) 約5724円
※電気代は27円/kWhで計算

 ヒーターとヒートポンプのハイブリッド方式だからというのもあるのですが、本体に搭載している7つのセンサーが利いているようです。

 具体的には、洗剤の種類、衣類の種類、洗濯水の透明度、周囲の温度、乾き具合、衣類の量、衣類の偏り、乾燥フィルターの目詰まりといった洗濯状況を、センサーで得た情報から認識しているということでした。というか洗濯乾燥機が7種類もセンサーを積んでいることに驚きました。いまや白物家電もハイテクなのですね。

●育児家電として予算を組みたい

 試用後の感想としてはドラム式がたいへん欲しいです。洗濯は「泥汚れが落ちるか」、乾燥は「シャツのシワが少ないか」を私的評価軸としていたのですが、どちらも実用にたえる性能でした。

 とくに驚いたのは洗濯です。黄ばみと泥がまっしろになったことに感動しました。従来は「洗濯のタテ型、乾燥のドラム式」と自分の中で区別していたのですが、どちらもドラム式で十分いけると確信できました。シャープが初代ドラム式を発売した1995年から20年以上経っているのだから性能も進化するだろうとは思っていましたが、洗浄力は本当に予想以上でした。

 今回紹介した2機種はシャープ洗濯乾燥機の中でも最高級モデルにあたります。個人的には安物で妥協して後悔を残したくありません。洗濯をめぐるフラストレーションから妻と言葉のボクシングになるのを避けるためにも、なんとか育児予算に組み入れたい所存です。


タテ型洗濯乾燥機 ES-PU11B
洗濯脱水11kg 乾燥6kg
洗濯乾燥時間 約220分
運転音:最大約44dB(乾燥時)
最大消費電力量:約2200Wh(洗濯乾燥時)
ボディ幅:555mm
重量:約48kg
http://www.sharp.co.jp/sentaku/products/espu11b.html

ドラム式洗濯乾燥機 ES-P110
洗濯脱水11kg 乾燥6kg
洗濯乾燥時間 約150分
運転音:最大約41dB(乾燥時)
最大消費電力量:約590Wh(洗濯乾燥時)
ボディ幅:596mm
重量:約82kg
http://www.sharp.co.jp/sentaku/products/esp110.html


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書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、家事が趣味。赤ちゃんの父をやっています。育児コラム「男子育休に入る」連載。Facebookでおたより募集中

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