さとうなおきの「週刊アジュール」 第19回
コンテナー関連やAzure AZまわりのアップデートをチェック
Sparkベースの分析基盤「Azure Databricks」が誰でも利用可能に
2018年01月30日 07時00分更新
Azure Log Analytics:ITSMコネクタがGA
Azure Log Analyticsは、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。
今回、Azure Log AnalyticsのITSMコネクタが、GAになりました。ITSMコネクタは、Azure Log AnalyticsとITSM(ITサービス管理)ツールを統合します。サポートされているITSMツールは、ServiceNow、Provance、Cherwell、System Center Service Managerの4つです。
様々なAzureサービスの監視データを集約するサービス「Azure Monitor」のアクショングループは、アクティビティログやサービス正常性のアラートの送信先を指定するために使います。アクショングループがサポートする送信先は、SMS、電子メール、Webhook、Azureモバイルアプリ、ITSMツール、Azure Automation Runbookの6つです。このITSMツールへの送信にもAzure Log AnalyticsのITSMコネクタが使われています。
詳細は、ブログポスト「ITSM Connector for Azure is now generally available」、ドキュメント(最新情報は英語ページを参照)をご覧ください。
Azure Batch: AZTKがGPUをサポート
Azure Batchは、大規模な並列コンピューティングやHPCのアプリケーションを実行するためのサービスです。
Azure Distributed Data Engineering Toolkit(AZTK)は、Dockerイメージを基にSparkクラスターをオンデマンドでプロビジョニングし、そのクラスターにSparkジョブを送信する、オープンソースのPython CLIツールです。このツールキットは、Azure Batchの高速なプロビジョニング時間を活用しており、Sparkクラスターのプロビジョニングには3~5分しかかかりません。優先順位の低いVMを使って、コストを削減することも可能です。
Azure Distributed Data Engineering Toolkitは、2017年10月にベータがリリースされていました。
今回、Azure Distributed Data Engineering Toolkitが、nvidia-dockerベースのDockerイメージを提供し、GPU対応のSparkクラスターを構築できるようになりました。
詳細は、ブログポスト「Accelerated Spark on GPU-enabled clusters in Azure」、GitHubリポジトリをご覧ください。
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