さとうなおきの「週刊アジュール」 第23回
ライフサイエンス企業向けのGxPガイドラインを公開
Linuxコンテナーをホストする「Web App for Containers」、無料お試し可能に
2018年03月02日 11時00分更新

こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure App Service:Web App for Containersの無料試用
Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。Azure App Serviceの一機能であるWeb App for Containersは、LinuxベースでDockerコンテナーをサポートしています。
Try Azure App Service(Azure App Serviceを試す)ページでは、Microsoftアカウントでログインするだけで、Azure無料アカウントの契約なしに、Azure App Service(Web Apps、API Apps)、Azure Functions、Azure Logic Appsを30分間だけ無料で試用することができます。
今回、Try Azure App Serviceページで、Web App for Containersがサポートされました。Web App for Containersを使ったことがない方は、是非お試しください。

Web App for Containers
詳細は、更新情報「New option to try out Web App for Containers」をご覧ください。
Azure Container Instances:2月のアップデート
Azure Container Instancesは、クラスターの管理なしにコンテナーを実行できるサービスです。
Azure Container Instancesの2月のアップデートがリリースされました。
- コンテナーに対してDNS名ラベルを指定可能に
- Azure CLI 2.0へのコンテナーログのストリーミング
- コンテナー再起動ポリシー
- Azure 、Gitリポジトリなど、さまざまなボリュームのマウント
- エラーメッセージの改善
- 米国東部、米国西部、西ヨーロッパリージョンに加え、東南アジアリージョン(シンガポール)を新たにサポート
詳細は、更新情報「Azure Container Instances: February updates」をご覧ください。
Azure Log Analytics:サービスエンドポイントモニター
Azure Log Analyticsは、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。
Azure Log Analyticsの一機能である「ネットワークパフォーマンスモニター」(NPM)は、ネットワークのパフォーマンスを監視し、そのボトルネックをほぼリアルタイムで検出するのに役立ちます。
今回、ネットワークパフォーマンスモニターの一機能として、「サービスエンドポイントモニター」のパブリックプレビューがリリースされました。
サービスエンドポイントモニターでは、特定のサービスエンドポイントに対してHTTP、HTTPS、TCP、ICMPのテストを構成し、ネットワーク接続の監視と視覚化を行います。
詳細は、ブログポスト「Monitor network connectivity to applications with NPM’s Service Endpoint Monitor - public preview」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Storage:Azure Filesのバックアップ
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能である「Azure Files」は、SMBプロトコルベースのファイル共有サービスを提供します。
Azure Backupは、バックアップ/復元サービスです。
今回、Azure Backupを使ったAzure Filesのバックアップ機能のパブリックプレビューがリリースされました。
詳細は、ブログポスト「Azure ファイル共有のバックアップの概要」をご覧ください。
Azure Service Fabric:Linuxクラスターの自動パッチ適用、Azure Service Fabric 6.1 CU2
Azure Service Fabricは、Windows Server/Linux上で動作するマイクロサービス・プラットフォームであり、コンテナーオーケストレーターでもあります。
Azure Service Fabricでは、POA(パッチオーケストレーションアプリケーション)が、Azure Service Fabricクラスター内のノードに対するパッチ適用を行います。2017年5月に、WindowsベースのクラスターでPOAが利用可能になっていました。
今回、POAが、Ubuntu LinuxベースのAzure Service Fabricクラスターをサポートしました。
また、Azure上で動作するAzure Service Fabricクラスターに関しては、2月にリリースされたAzure Virtual Machine Scale Sets(VMSS)のOSイメージの自動アップデートを利用したパッチ適用が、今後サポートされる予定です。
詳細は、ブログポスト「Patch Orchestration Application now available for Ubuntu Linux Service Fabric clusters.」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Service Fabric 6.1 CU2がリリースされました。
詳細は、ブログポスト「Service Fabric 6.1 Refresh Release」、リリースノートをご覧ください。


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