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今年はKORG Gadget for Nintendo Switch! NAMMショーの注目製品

2018年01月21日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 おーい、NAMMが来るぞー!

 毎年恒例、世界最大の楽器見本市「The NAMM Show 2018」が、1月25日から28日の4日間に渡ってアナハイムのコンベンションセンターで開催される。新しい技術、各メーカーの方向性や勢い、楽器業界全体のトレンドを読むには、これを見るしかない。

 しかし、例年どおり我々はアナハイムには行けない。これを読んでいるあなたもおそらく行けていないのだろう。が、新製品の情報なら、NAMM開幕に先駆け、各社リークやらリリースやらの情報戦が始まっている。それを見逃しさえしなければいいだけの話である。

 さあ、今年もコタツの中からNAMMの情報に浸ろう。そして、今年の物欲をどの方面に向けるか、年間予定をあらかじめ組んで、出費ムラを防ごう。

 初回はタマ数の多いコルグの目玉製品から。昨年は、初代kaossilatorから始まりminilouge に着地した「偉大な10年」を終えた小休止の一年だったが、今年はその流れを受け継ぐ製品が続々と出てきている。

段ボールでも弾いてみたい
「KORG Gadget for Nintendo Switch」

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 「KORG Gadget for Nintendo Switch」が、いよいよ今年の春に発売になる模様。個人的には、10年前に発売されて大ヒットとなった、ニンテンドーDS用「KORG DS-10」以上のインパクトがある製品になるのではと期待している。

 この製品の母体となった「KORG Gadget」は、iOS/macOS向けの音楽制作ツール。「ガジェット」と呼ばれるドラムマシーンやシンセなどの音源と、その演奏を打ち込むシーケンサーで成り立つ、コンパクトで扱いやすい、いわゆる「DAW」である。それを佐野電磁率いる株式会社DETUNEとの共同制作で、Nintendo Switchに落とし込んだ。

 そうしてできたSwitch版は、なんと言っても「対戦型DAW」という、いまだかつて聞いたことのない仕様の音楽制作ツールであることが新しい。最大4人のプレイヤーが参加でき、他人のシーケンスを消す、足すといったトラックへの干渉(妨害?)もできる。しかしこれ、私は怖い。

 例えばオンラインでDAWのプロジェクトデータを共有しながら制作を進めている最中、「このトラック邪魔なんで消しておきました」なんてことになると、バンド解散の危機にまで発展しかねない。だが、Switchならゲームということで許されるのだろうか。だとしたら素晴らしい。

 対戦中の画面は4分割され、HDMI 接続でテレビやプロジェクターに表示できるので、プレイヤーはゲーム感覚で楽しめる。はたから見る立場からは、おそらくメンバー間のプロレス、あるいはライブコーディングのセッションプレイのように楽しめるはず。

 内蔵ガジェット=楽器は16種類。Joy-Conのセンサー類を生かしたインターフェースで、入力の柔軟性やダイナミックさはSwitchならではのものになっている、はず。

 ちょっと期待してしまうのが「Nintendo Labo」での展開。段ボールでできたガジェットを想像してみるに、VRのインターフェースなんかより全然いいように思える。とりあえず Nintendo Switch を買って春が来るのを待とう!

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