ファーウェイ通信 第62回
AIプロセッサー、有機ELディスプレー、Leicaダブルレンズカメラを搭載!!
最強の“AIスマホ”の実力は? 「HUAWEI Mate 10 Pro」レビュー
2017年12月06日 15時00分更新
国内のSIMフリースマホ市場で、次々と新製品をリリースしているファーウェイの魅力的な製品を紹介している「ファーウェイ通信」。今回は発売されたばかりのウワサのフラッグシップ機「HUAWEI Mate 10 Pro」について、詳しいレビューを早速お届けする。

海外での発表から1ヵ月余り。早くも国内で発売された「HUAWEI Mate 10 Pro」を紹介!
AIの演算に特化したNPUを搭載!
圧倒的パフォーマンスと効率の良さでバッテリーの持ちも◎
10月末のグローバル発表からわずか40日。ファーウェイの最新ハイエンドスマホ「HUAWEI Mate 10 Pro」が早くも日本で発売された。ファーウェイのハイエンド機ではおなじみのLeicaダブルレンズカメラ、18:9の縦長ディスプレーなどが話題だが、ASCII編集部が注目したいポイントはAIの演算に特化したコアも内蔵するという「HUAWEI Kirin 970」だ。
HUAWEI Kirin 970は、8コアのCPU(Cortex-A73 4×2.36GHz+Cortex-A53 4×1.8GHz)を中心に、12コアのGPU(Mali-G72)とNPU(Neural-network Processing Unit)を搭載している。10nmのプロセス技術で製造されており、55億個のトランジスタを搭載。「HUAWEI Kirin 960」との比較では、通常の処理での電力効率が20%アップ、GPUはパフォーマンスが20%、電力効率が50%も向上している。
そして発表会でも大きく紹介されたのがNPUだ。このNPUはAIの演算を専門に行ない、NPUとCPUで同じ演算処理をさせた場合、NPUのパフォーマンスはCPUの最大25倍、電力効率は最大50倍に達するという。このNPUを搭載したことで、AI演算をクラウド上ではなく、端末内でできるようになったわけだ。
では、NPUによって、HUAWEI Mate 10 Proではどの部分が優れているのか。たとえば、AIによってシステムが最適化され、端末のパフォーマンスが向上している。具体的には、全体的なレスポンスが良くなり、スムーズな操作感を実現。Mateシリーズはバッテリー持続時間の長さも特徴の1つだが、この効率化により、前年モデル「HUAWEI Mate 9」と比べて、30%長持ちするようになった。
また、詳細は次ページで触れるが、AIはカメラの使用シーンでも威力を発揮する。被写体を自動判別して最適な撮影方法を選択してくれるなどの機能を実現している。さらに、プリインストールされた翻訳アプリ「Microsoft Translator」は、本機向けにカスタムされており、NPUを活用することでオフラインでも高速な翻訳が可能である。

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