アワード会場内には、各種展示も
アワードの発表後、会場後部に設けられた展示エリアを回り、エントリーした人たちのブースをチェックしてみた。すでに見たことのあるスタートアップ企業から、見たこともないプロダクトやアイディアを披露している人もいて、とても面白かった。
2輪駆動のバイクのコンセプトを展示していたのは濱田氏。ジャイロセンサーを搭載し、荒れた路面でも転倒しないモーターサイクルを開発しているそう。コンセプトCGを拝見すると、「AKIRA」で金田が乗っていたピーキーすぎるバイクに似ており、期待が高まる。
「変幻灯」は、光のパターンを投射することで、動きのない静止物が動いているように見せる技術。デモでは本の表紙に投影していたのだが、もうはっきりと動いているように見えて驚いた。
株式会社IACEトラベルの特別賞を受賞した「お年寄り向け海外旅行VR体験サービス」は、登嶋氏が個人で活動しているソリューション。高齢者に思い出の場所や海外旅行をVRで体験してもらうというもの。クラウドファンディングも成功させており、今後に注目だ。
「衣服に簡単に取り付けられる布製のタッチパッドモジュールの開発」を展示していた土田氏。導電性の布をタッチパッド化して、エプロンに付けていた。これは、少し考えただけで、いろんな応用ができそう。筆者は、ソファの腕置きのところに付けて、各種リモコン代わりに使いたいと思った。
年を追うごとに盛り上がっている「異能(Inno)vationプログラム」。ここから、多数のプロダクトが世に出ていくことは間違いない。さらにこの中から、日本起点で破壊的なイノベーションを起こすアイディアが生まれる予感がひしひしと。今後も、要注目のイノベーション創出プログラムと言えよう。