長いバッテリー持続時間
バッテリー持続時間は4時間。2~3時間までのトゥルーワイヤレス機が多いことを考えると、かなり余裕がある。スポーツモデルはハウジングが大柄で、大きな容量バッテリーが入ることから、持続時間の長いものが多いが、このモデルは一般的なトゥルーワイヤレス機と大差ないサイズにも関わらず長い。そこが評価できるポイントだ。
充電は付属のバッテリー内蔵ケースを使い、フルチャージには2時間。5分のクイックチャージで1時間ほど使えるというから、耳休めしている間にケースに入れておけば、バッテリーを切らすことなく使えるはず。充電ケースの内蔵バッテリーには、本体を2回フルチャージする容量がある。
操作系は左右側面のロゴマーク部分がマルチファンクションスイッチになっており、再生停止、着信終話、SiriやGoogleアシスタントの呼び出しができる。ボタンの反応はカチッとしていて明瞭だが、やや硬め。ボタンを押すと、耳にイヤフォンを押し付けることになる。接続状態やバッテリー容量をアナウンスする音声ガイド付きだが、そのおかげでボタンを押すと音声ガイドが聞こえない。スイッチはハウジングの上下どちらかに付け、指でつまむ感じで操作できた方がいいように思う。
スポーツモデルらしからぬフラットに近い特性
ドライバーは6mmサイズ。BluetoothのオーディオコーデックはSBCのみ対応と、スペック的にはごく当たり前のもので、特に再生性能をアピールするものでもないようだ。
しかしながら、再生レンジや解像感、音量変化に対するレスポンスなどは、1万円台後半のよくできたトゥルーワイヤレス機と変わらない。スポーツモデルにありがちな低域を盛った感じもなく、フラットに近い素直な特性にチューニングされているところは好印象だ。
それでもどぎつい音が好きなら、iOS/Android向けの無償アプリ「Jaybird」のEQで自由にチューニングできる。このアプリのEQは5バンドながら、それぞれが受け持つ中心周波数を自由に変えられるので、広範な欲求に対応できるはず。ただしやり過ぎは歪率を悪化させるだけなので、ほどほどに。
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