手持ちの黒いアイテムと質感を比べてみました。写真下のパスケースはしぼの入った本革ですが、こういった革と比べると質感はだいぶ違います。左のヘッドフォン(Zik 3)は合成皮革ですが、どちらかというとこちらの質感に似ているかも。ただ、合成皮革は使い続けても質感が変化しないか、劣化していくのに対し、本製品は本革なのでツヤが出たり、仮に鋭利な物に引っ掛けても裂けにくかったりといったメリットがあります。
また、数日で、角などが使用により擦れ、うっすらと光沢が出てきているので、そういった経年変化が楽しめるのも本革製の醍醐味でしょう。機能性から言えば、まったく無意味な点ですが、こういった部分に喜びを感じる方なら使っていて楽しいのでは?
装着すると、カメラ部分の一体感が目につきます。iPhone Xは何もつけていないとデュアルカメラが大きく飛び出していてかなり目立つのですが、純正ケースをつけると、カメラユニットも含めてまとまったデザインになるイメージですね。
左右、上部は本体を完全に覆いますが、下部は空いています。この仕様はiPhone 6、iPhone 7の時と共通ですが、iPhone Xは下からスワイプする動作が多くなるので、かえって好ましい仕様かもしれません。
マナーモード切替え用のスイッチは奥まったところに位置し、切替えにくくなります。何もつけないとこのスイッチが勝手に切り替わってしまうことも多いので、これは明確なメリット。ただ、頻繁に切替えたい人には不向きかもしれません。
このケースを装着することによって、グリップ感も大きく向上するため、落としにくくなるのと、万一落とした際もよほど打ち所が悪くなければ&凹凸の多いコンクリートなど条件が悪くなければ、ある程度本体は保護されるものと思います。
また質感も高く、ポリカーボネートやシリコン製のケースと比較すれば高額ですが、皮革製で造りのいいケースと考えれば、5800円は妥当かもしれません。アップルストアだけでなく、各量販店でも取り扱いがあるので、ポイントなどを使ってうまく手に入れてみてください。
総評
- 価格:こだわったパッケージやアルミ合金製のボタンを別成型する手間を考えると、5800円という価格は妥当。純正のシリコーンケースは4800円で、1000円しか変わらず、むしろレザーケースの方がコストパフォーマンスには優れる。革が嫌ということでなければ、こちらの方がオススメ
- 質感:マットな質感の革で、使用するうちに擦れる部分は光沢が出てくる。革ならではの経年変化が楽しめる店は最大のメリット。また、アルミ合金製のパーツも工作精度が高く、全体的に優れた質感を実現している
- 使用感:厚みはひと回り大きくなるが、iPhone 8 Plusなどより大型のスマホに近づくというよりも、iPhone Xのサイズ感を保ったまま、厚みが増すような印象。滑りにくく、落としにくくなる。ボタンの押しやすさは非装着状態と遜色なし。ただし、マナーモード切替えスイッチは奥まるため、切替えにくくなる。勝手に切り替わりにくいと考えればメリットでもある
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