最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第195回
ZenFone 4、Moto Z2 Play、HUAWEI P10 lite、高性能SIMフリー機をカメラで比較
2017年11月13日 12時00分更新
SIMフリーのスマホのなかでも比較的ハイスペックなZenFone 4、Moto Z2 Playと、人気機種のHUAWEI P10 liteを比較中。前回はZenFone 4が強さを見せたが、カメラ比較ではどうだろうか?
ZenFone 4にはデュアルカメラを搭載
現在比較しているのはASUS「ZenFone 4」、モトローラ「Moto Z2 Play」、ファーウェイ「HUAWEI P10 lite」の3機種。価格とスペックがほぼ比例していたのが初回、スピードチェックではスペックが一番高いZenFone 4が圧勝。今回はカメラ。まずはスペックを確認していこう。
ZenFone 4 | Moto Z2 Play | HUAWEI P10 lite | |
---|---|---|---|
アウトカメラ画素数 |
1200万画素 +800万画素 |
1200万画素 | 1200万画素 |
アウトカメラF値 | 1.8 | 1.7 | 2.2 |
インカメラ画素数 | 800万画素 | 500万画素 | 800万画素 |
インカメラF値 | 2 | 2.2 | 2 |
動画と静止画の同時撮影 | × | ○ | ○ |
動画最大サイズ | 4K | 4K | フルHD |
シーン設定の有無 | × | × | × |
露出補正 | ○ | ○ | ○ |
ホワイトバランス調整 | ○ | ○ | ○ |
シーン設定については、撮影モードにポツポツと用意はされているものの、選択肢は少なく、たくさんのシーンから選ぶ、という設定では無いため3機種とも×とした。
メインカメラは画素数自体は1200万画素で横並び。3機種とも単純な画素数のみならず、大型センサーを採用している点をアピールしている。意外なことにZenFone 4が動画・静止画の同時撮影ができなかったものの、ZenFone 4は広角レンズと組み合わせたデュアルカメラなうえ、F値も1.8と暗所で強味を発揮しそう。
HUAWEI P10 liteは最大動画サイズがフルHD、Moto Z2 Playはインカメラが500万画素というのが、一応弱点だがさほど気にならない。というわけで、実際のテストに移る。
カメラの起動時間でもZenFone 4がリード!
最初のテストはカメラの起動時間チェック。初期設定のままロック画面とホーム画面のアイコンからそれぞれ起動する。アイコンをタップした瞬間から、撮影画面全体にアイコンが表示され、画面の明るさが安定するまでの時間を計測した。
各機種3回ずつ行ない、テストの様子を録画し、撮影した動画を見ながら時間を割り出している。
ZenFone 4 | Moto Z2 Play | HUAWEI P10 lite | |
---|---|---|---|
カメラ起動速度 |
1秒13〜1秒26 (ロック画面) |
1秒67〜2秒10 (ロック画面) |
1秒20〜2秒66 (ロック画面) |
1秒03〜1秒23 (ロック画面) |
1秒30〜1秒43 (ロック画面) |
1秒40〜1秒63 (ロック画面) |
ここでもZenFone 4が勝利。今回は3機種とも画面の明るさの判断が難しかったが、ZenFone 4はどの起動でも安定して速い。
一方、他の2機種は画面の明るさのせいでムラのある結果となった。HUAWEI P10 liteはさらに撮影画面内のプレビューアイコンの表示に時間がかかり、Moto Z2 Playはロック画面のカメラアイコンがいまひとつの反応で起動にもたつくことが多い。
撮影間隔チェックではHUAWEI P10 liteが圧倒的な速度で勝利
ではサクサク撮れる機種は? シャッターボタンを何度も押してその撮影間隔を計測した。こちらも各機種3回撮影し、その様子を録画して確認した。
なお、実際にシャッターを切った瞬間を判断するのは難しいため、シャッターを切った際のアニメーションで撮影間隔を判断している(画面が暗くなる、プレビューが表示されるとか)。
ZenFone 4 | Moto Z2 Play | HUAWEI P10 lite | |
---|---|---|---|
カメラ撮影間隔 | 0秒80〜1秒20 | 0秒34〜0秒63 | 0秒27〜0秒43 |
これはHUAWEI P10 liteが体感的にも明らかに撮影間隔が短い。連打して撮影していると、シャッター音が早過ぎて、まるでシャッターを急かされるような気分になる。これはカメラの初期設定で高速撮影が可能な「ウルトラスナップショット」が有効になっているためだろう。
続くMoto Z2 Playも連打で撮影し続けることができる。こちらも「クイック撮影」が初期設定時から有効。ただしMoto Z2 Playはシャッターを切るとプレビューが表示されるが、この表示が安定せず、そのせいでややタイムのムラが大きくなった。
ZenFone 4は連打での撮影はできず、1枚1枚の撮影間隔が若干開く。設定やアプリ次第だろうが、とりあえずZenFone 4では3機種中ではやや弱みとなっているようだ。
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