このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

未来を感じる東京モーターショーに登場の次世代コンセプトカーを一気にチェック

2017年11月01日 10時00分更新

文● 山本晋也 ●編集/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ダイハツ

DNコンパーノ

 1960年代にダイハツから発売された名車「コンパーノ(写真奥)」を現代に蘇らせたコンセプトカー。2ドアにも見えますが、後席ドアも用意された4人乗りの4ドアクーペです。エンジンは1.0リッターターボと1.2リッターハイブリッドの想定です。スタイリングのポイントはヘッドライトからテールレンズまで一直線につながったキャラクターライン。これは初代コンパーノを思わせるヘリテージを象徴するデザインです。


DN Uスペース

 前後スライドドアのインパクトがショーのためのデザインスタディーといったムードも感じさせる一台ですが、その外観からダイハツの人気軽自動車「タント」の次期型を示していると考えられる、リアリティのあるコンセプトカー。その証拠に、パワートレインは660ccのエンジンと発表されています。圧倒的な広さを生み出すのは、軽自動車の常識を破るほどのロングホイールベース。低めのダッシュボードは視界も良さそうです。


DNトレック

 5人乗りの小型SUVを提案するコンセプトカー。グリルやドアハンドル、フェンダーモールといったディテールはショーモデル的ですが、ボディーパネル自体は現実的で、遠からず市販されると感じられる一台です。パワートレインは、1.0リッターターボと1.2リッターハイブリッドの2本立てを想定。現段階ではハイブリッドを持たないダイハツですが、そろそろラインナップに加わることを、このクルマは示しているようです。


DN マルチシックス

 1.5リッターエンジンを想定する3列シート6人乗りのMPV(Multi Purpose Vehicle)。大径タイヤがSUV的な要素も感じさせるクロスオーバーミニバンといった雰囲気。ドアは観音開きとなっていますが、これは室内を見せるための工夫で、市販車では考えづらい処理でしょう。シャープな顔つきは1990年代にダイハツがリリースしたミニバン「パイザー」を思い起こさせるもので、過去の経験を活かしたコンパクトミニバンへの再挑戦といえそうです。


DN プロカーゴ

 ダイハツの原点ともいえる三輪トラック「ミゼット」の雰囲気を、丸目ヘッドライトやボディーカラーに感じさせるコンセプトカーは、電気自動車のマルチユースバン。低床キャビンはデリバリーバンとしての使用も考えられているほか、車イスに対応した福祉車両としての使い勝手も考慮されています。ピラーレスの観音開きドアなど、移動販売車としても人気を博しそうなデザインとなっているのも特徴です。

ホンダ


アーバンEVコンセプト

 EV専用の技術開発部門を作り、その開発を加速させているホンダ。EV専用プラットフォームを採用した初めてのコンセプトカーとしてフランクフルトショーで公開されたモデルが東京に凱旋しています。ホンダのDNAを感じさせる外観には、情報ディスプレーとして機能するフロントグリルがインストールされ、新しいコミュニケーションスタイルを示しているのも注目点といえそうです。


スポーツEVコンセプト

 アーバンEVコンセプトと同様に、ホンダが開発したEV専用プラットフォームをベースとしたコンセプトカー第二弾として、世界初公開されました。ホンダスポーツ800などヘリテージモデルを思い起こさせるスタイルは、コンパクトボディーながらダイナミックで抑揚のある面で構成されています。AIテクノロジーを活用することで人車一体といえるドライブフィールを生み出すという狙いは未来のスポーツカー像を示しています。


NeuV

 2017年のCESにて世界初公開したAIを搭載したコンセプトカーが日本に帰ってきました。ホンダがオープンイノベーションによって開発を進める「感情エンジン」などのAIテクノロジーがパッセンジャーの声や表情からストレス状態を検知して、最適なルート設定や寄り道の提案を行なうなどするといいます。クルマの役割が移動だけにとどまらない、ライフスタイルを変えてしまう存在になる可能性を感じさせます。

IKEYA


IF-02RDS

 チューニングパーツなどを開発しているイケヤフォーミュラは、特許を持つシームレストランスミッションを前回の東京モーターショーで発表していますが、今回は純粋にドライビングを楽しむための2シータースポーツカーを世界初公開しています。エンジンは2.0リッターVTECターボで、同社のトランスミッションを組み合わせて後輪を駆動。すでに日本のナンバーも取得、公道を走ることも可能なのも注目です。

ISUZU


FD-SI

 宅配便のラストワンマイルに最適化したコンセプトカー。ハニカム構造を表現したスタイリングは未来感の演出が狙いではなく、昆虫などの生物に見られる群知能を設計思想として取り入れたことを示すアイコンです。ネット通販の拡大の一方で、配達業者の人不足が報じられるなどロジスティクスの効率化が求められる時代に対する、トラックメーカーとしての思いが、このコンセプトカーに込められています。

後編に続く──

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ