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インテルの最新CPUを採用した2wayサーバーも3機種投入

仮想化基盤を迅速に提供する「NEC Hyper Converged System」

2017年10月20日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 10月19日、NECはx86サーバー「Express5800シリーズ」に2Wayサーバー3機種と、構築から運用、バックアップまでをカバーしたHCI製品「NEC Hyper Converged Systemシリーズ」を発表した。

拡張性を大幅に高めたタワー型・ラックマウント型の計3機種を追加

 Express5800シリーズとして新たに発表された2wayサーバーはタワー型の「Express5800/T120h」、ラックマウント型の「Express5800/R120h-1E」「Express5800/R120-2E」の3機種。最大26~28コアのインテル Xeon プロセッサー Scalable ファミリーを採用し、従来モデル比で最大50%の性能向上を実現した。また、高速なDDR4-2666大容量メモリをサポートし、メモリ性能も約66%引き上げた。

 拡張性も強化し、タワー型のT120hでは3.5インチディスク8台から12台へ、1Uラックマウント型のR120h-1Eで2.5インチディスク8台を10台まで拡張したほか、NVMe SSDもサポート。PCIスロット数も強化したほか、ラックマウント型の2機種では標準のLAN2ポートに加え、フレキシブルLANスロットを搭載。柔軟なネットワーク構成が可能になった。導入や運用支援も強化され、VMware運用に最適なOSブート用のM.2 SATA SSDに対応。オプションの「サーバ診断カルテ」により、稼働状況の見える化や予防保守も実現される(2017年下旬開始予定)。タワー型のT120hでは防塵ベゼル/フィルタや環境温度45度に対応する高温環境オプション、ラック搭載オプションなども用意される。

 価格(税別)はExpress5800/T120hが49万6000円~、Express5800/R120h-1Eが47万3000円~、Express5800/R120h-2Eが53万2000円~。出荷開始は3モデルとも11月14日となっている。

サービスが充実したNECのHCI製品

 もう1つの新製品である「NEC Hyper Converged Systemシリーズ」は、従来異なるハードウェアが必要だったサーバー、SANスイッチ、外部ストレージをサーバーに統合し、仮想化基盤として提供するハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品。VMwareのvSANをベースにする高密度モデル(ベースサーバーD120h)、スタンダードモデル(ベースサーバーR120h-1M)のほか、vSANとMicrosoftのS2D(Storage Spaces Direct)を選択できる大容量モデル(ベースサーバR120h-2M)が用意される。全モデルで、運用管理ツール「NEC Hyper Converged System Console」が標準添付(2017年の第4四半期提供予定)。ワンクリックでの安全なシャットダウンの実施や、仮想化基盤、仮想ストレージ、仮想マシンの状態の管理が行なえるという。

システムを統合管理できる「NEC Hyper Converged System Console」(開発中の画面)

 専用の構築サービス「NEC Hyper Converged System 構築サービス」を組み合わせることで、セットアップされた状態でユーザーに納品可能(オプションで現地での動作確認と操作説明も提供)。また、重複排除・圧縮機能/レプリケーション/データ暗号化などの機能を提供する専用バックアップオプションも用意される。その他、保守サービスのほか、仮想化アセスメントサービス、Zertoを用いた無停止での仮想サーバーの移行サービスなども提供される。

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