「写メ」(写真とメールの連携操作)という省略言葉が登場してから早いもので15年以上が経過した。
カメラ機能を搭載したガラケーとスマホを合わせた一般的な携帯電話の世界を眺めてみると、もはや街中のすべての人が常時カメラを持って歩いている時代となった。
これは2000年以前の、何かイベントのある時にだけ自宅からカメラを持ち出して撮影する、という時代とは隔世の感がある。
今では従来のカメラの守備範囲の多くはスマホのカメラ機能が取って代わり、デジタルカメラは、スマホのカメラ機能のカバーしずらい“最新のテクノロジー”(360度写真の実現など)を活用した方向に向いている。
もしくは、より高品質な写真撮影やカメラそのモノの“持つ楽しみ”を加速する商品の創造に向けられている。
そしてもう1つの方向性は、撮影というパフォーマンスと、その結果にオリジナルな楽しさを追求するトイ系カメラの方向に変化しつつある。
そんなスマホ以外カメラの中で、極めてユニークな商品である「SUN&CLOUD」を発売から4年半も経った先月になってやっと手に入れた。
決して商品が品薄だったわけでもなく、値下がりを待っていたわけでもなく、単に筆者がトイカメラ系のトレンドには極めてトロくてその商品の登場を今の今までまったく知らなかっただけのことである。
時間の経過とは恐ろしいもので、その4年半の間に、SUN&CLOUDなどのトイカメラ系の企画や販売を行なっていたパワーショベルは、その販売をチノンに移し、喜んでいいのか悪いのかは別にして、その販売価格も発売時の価格の90%オフである1944円まで下がっていた。
機能充実のトイカメラ「SUN&CLOUD」
さて、そのSUN&CLOUDだが、発売時の1万9440円が妥当かどうかは置いておくとして、現在の販売価格の1944円は極めてお得感満載のプライスだ。
トイカメラ系のイメージからはかなり遠い想定外のパッケージで届いたSUN&CLOUDを早速開けてみた。
同梱物は、SUN&CLOUD本体、miniUSB充電、データ転送ケーブル、保証書、取説の4つだ。本体サイズは筆者の実測で、レンズのある正面から見て、おおよそ幅60×奥行き60×高さ80mm、重さは195gだ。
正面には、LEDライト(フラッシュ)マイク、レンズ、3段階のピント調整つまみが配置されている。側面には、シャッターボタン、手回し充電のための「ハンドクランク ジェネレーター」、レンズカバー開閉スイッチがある。
そして反対側の側面は、ストラップホール、LEDランプ、電源ボタンがあり、縦長カバーを開けるとリセットボタン、miniUSB端子、microSDカードスロットがある。
背面は、LCDモニターと再生ボタン、3個のユーザープリセットボタン、静止画・動画切り替えボタン、LEDライトボタン、メニューボタン及び操作カーソル、スピーカーが配置されている。

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