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テレワークの課題を踏まえたヤマハのものづくりに高い期待

田澤由利氏が語るヤマハの新製品とサテライトオフィスの相性のよさ

2017年10月19日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/Team Leaders 写真●曽根田元

提供: ヤマハ

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Webカメラを内蔵し、簡単接続で使える「CS-700」

大谷:そういった中、今回ヤマハのマイクスピーカーとして新製品「ヤマハ ビデオサウンドコラボレーションシステム for Huddle Rooms 『CS-700』」が出るので、ぜひ田澤さんにも見ていただきたいなと思います。

ヤマハ ビデオサウンドコラボレーションシステム for Huddle Rooms 「CS-700」

ヤマハ:ヤマハのYVCシリーズは、主に音質の良さで高い評価をいただいております。高性能な適応型エコーキャンセラーやノイズリダクションをはじめとする音声処理技術を搭載しており、たとえばマイクに近い人と遠い人の声を自動的に調整していますので、違和感なく会話できるようになっています。

田澤:えっ? そんな機能が入っているのですか? 知りませんでした。

ヤマハ:特に設定なく使える機能として組み込まれているので、意識しないのかもしれません。新製品のCS-700では、ハドルルーム(少人数向けの会議室)で話されるすべての言葉を通話先にきちんと届けるための「ビームフォーミング・マイクロフォン・アレイ」や、低音から高音までしっかりと会議参加者に届ける4つのスピーカーユニットを搭載しているため、より自然で明瞭な会話を実現しています。

田澤:それはぜひ試してみたいですね。

ヤマハ:また、今までの製品ではマイクスピーカーに加えて、別途でカメラを接続する必要がありました。そのため、今回はWebカメラを内蔵することで、とにかく簡単に利用できるようにしました。

田澤:(カタログを見ながら)カメラは広角も行けるんですね。

ヤマハ:はい。カメラは120度までの超広角ですので、会議室全体をカバーできます。ハドルルームを前提としていますが、田澤さんが考えるサテライトオフィスに常設してもらうというのも考えています。

大谷:あと、今回は壁掛けを意識しているんですよね。

ヤマハ:日本の会議室はスタンド付きのモニターを設置していることが多く、海外の会議室は壁にモニターをはめ込んでいることが多い印象です。今回の新製品は金具を使うことで、会議室のTVの下に取り付けることもできます。

田澤:Web会議しているとけっこう目線が気になるので、机の上より、目線が自然になるTVの下に付けたくなりますね。

ヤマハ:あと、ケーブルが多いと初めて使う人も使いにくいのですが、CS-700は音声と映像を1本のUSBケーブルで伝送できる「DisplayLink」の機能があるので、机もきれいに使えます。

田澤:それはいいコンセプトですね。実際、うちも会議室を貸すと、Web会議始めるまでに接続に迷ってドタバタするんですよ(笑)。そのたびにうちの社員がフォローしなければならないのは、けっこう負担なので挿すだけでいいというのは、すごくありがたいです。これまでWeb会議ってシステム担当者の領域だったのですが、これからは使いたい人がすぐに使えるというのが重要になると思います。

新製品に興味津々の田澤氏。話を聞くだけではなく、ヤマハの担当者に「こういう機能はないのか?」と質問を投げかける

大谷:いかがでしょうか? サテライトオフィスの用途に向きそうでしょうか?

田澤:サテライトオフィスに向いてますね。いい音でWeb会議ができるということが、その施設の魅力になるからです。

あと、私は北海道の教育委員でIT関連も担当しているのですが、遠隔授業でも使えそうです。北海道は広いし、過疎化も進んでいるので、学校を残そうと思ったら、遠隔授業するしかないです。でも、先生たちはこういう機器を使うのが苦手。今は遠隔授業の準備のために、先生2人でカメラやマイクのセッティングにすごく時間をかけています。ですから、PCに挿すだけで使えるのは非常に大きいポイントだと思います。

大谷:確かにこれで遠隔授業やったら、チョークの音とかもすごく臨場感あるでしょうね。今は少子化で学校の教室も余っているので、セッティング済みの遠隔授業用の部屋を作ってもよいかもしれませんね。

サテライトオフィスや遠隔授業などのニーズに寄り添った商品作りに期待

大谷:今回新製品を見ていただきましたが、元商品企画部としてご意見ありますでしょうか?

田澤:たとえば、会議室であればいいのですが、外でやる場合はヤマハのマイクスピーカーは少し音を拾いすぎるので、もう少し指向性があるといいなと思います。あと、やはりワイヤレス化は進めてほしいなと。

いろいろうるさいこと言ってしまってすいません。でも、日々使っているからこそ、使い勝手に口出したくなってしまうんです。

大谷:いえいえ、貴重な意見ありがとうございます。そのうち「田澤モデル」が出ることをヤマハさんには期待しております(笑)。最後、テレワークの文脈でヤマハに期待することをお聞かせください。

田澤:テレワークっていうと、どうしても仕事を切り分けて、家でやってくださいというところがまだまだ多いんです。でも、それが行き詰まることはわかっています。これからは離れた場所でも会社と同じように仕事できる環境が求められてきます。

その場所としては、当然家もあるし、モバイルもありますが、現在、国や企業から注目されているのは、先ほどから話しているサテライトオフィスです。家の中をPCで映すのは抵抗感があるけど、会社まで来いと言っていたら、もはや人が雇えない。でも、サテライトオフィスはオフィスなので、カメラを常時オンにしてもかまわないはず。今後はそういうニーズがどんどん顕在化していくと思っています。ヤマハさんもマイクスピーカーのビジネスを拡げるのであれば、こうしたサテライトオフィスのニーズにあったものを作っていくべきだと思います。

大谷:今までこだわってきた音質に加え、ユーザーのニーズをきちんと組み込んでいくことで、働き方改革に貢献できるプロダクトとして成長していくのを期待したいですね。本日はありがとうございました。

(提供:ヤマハ)

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