LBT-TWS01:J-POPやボーカル再生に適した音質と信頼感
ほぼ1万円で手軽にケーブルフリー化、エレコムの完全独立型イヤフォンを聴く
2017年09月27日 11時00分更新
音声を組み合わせて、シンプルに設定できた
LBT-TWS01のペアリング方法はシンプルだ。
まず、耳に装着し、左右それぞれにあるマルチファンクションボタンを押すとLEDが3回点滅し、「ライトチャンネル」「レフトチャンネル」の音声が左右それぞれから流れる。その後「ペアリング」の音声が流れれば、準備完了だ。スマートフォンなどからのペアリングを受け付ける状態になっているので、あとはスマートフォン側でBluetoothの設定を開き、選択するのみだ(デモ機では「TWS01」の名称)実際にiPhoneやAndroid端末とペアリングをしてみたが、特に迷うことなくペアリングできた。
なお、一度ペアリングしておけば、あとは左右の電源を入れるだけで左右の再接続、そしてスマートフォンとの接続までが完了することになる。
もうひとつ、TrueWileressイヤフォンとして忘れてはいけないポイントが、バッテリー駆動時間だ。LBT-TWS01はイヤフォン単体で約2.5時間の連続再生が可能。付属のケースにも容量420mAhのバッテリーを内蔵しており、イヤフォンを最大4回充電できる。ケースのバッテリーを充電する際には、Micro-USBケーブルを利用する。
充電ケースのサイズはおよそ幅64×奥行き30×高さ33mmで、重さは約35g。実際にケースも含めて持ち歩いてみたが、ズボンのポケットにも収まるサイズだ。電車を乗り降りする際に片手でポケットから取り出したり、ポケットに入れたケースにイヤフォンを収納するための動作もスムーズだった。
次にLBT-TWS01のサウンドをチェックしてみよう。まずは最新のボーカル曲から『打上花火』(DAOKO×米津玄師)を聴いてみた。
Image from Amazon.co.jp |
打上花火 (通常盤) |
TrueWirelessイヤフォンとしては硬質でメリハリの効いたサウンドだ。そして同時にディープな重低音再生を志向したサウンドであることを確認できた。特に相性の良いジャンルが女性ボーカルで、声の存在感をシャープに引き出す。ベース音はズシンとした沈み込みで音圧感もある“絶妙なチューニング”で聴いて実に心地よい。J-POPやボーカルを聴く曲にはピッタリだ。
アコースティックな音源では映画『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラックを聴いた。ピアノの音のアタックの鋭さ、そしてウッドベースの質感表現が素晴らしい。
Image from Amazon.co.jp |
ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック |
今回は都内の電車や地下鉄内にも持ち出して聴いてみたが、声の帯域をクリアに鳴らすため、騒音のある屋外でも音楽をしっかりと楽しめることを確認できた。iPhoneとの接続では、混雑した電車の車内や様々な電波が飛び交っているはずのターミナル駅でも左右のイヤフォンの接続が全く途切れず使えたことも付け加えておこう。
手ごろな価格で国内ブランドならではの「安心」を買えるのがいい
エレコムのLBT-TWS01をじっくり使い倒してみると、ベーシックなTrueWirelessイヤフォンとして“十分な実力”を備えていることが判った。特にJ-POPにも合うサウンドチューニングは、日本の音楽シーンをよく知るエレコムの強みが活きた形と言える。
最後に強調したいのは、低価格であることだ。実売1万800円前後で販売される予定で、TrueWirelessイヤフォンとして最安値クラスの製品になる。そして、この価格でありながら、海外の耳なじみのないブランドの製品ではなく、サポート面でも安心感のある国内ブランド・エレコム製が選べるのだ。これだけでも十分に魅力的だ。
予算の都合で、通常タイプのワイヤレスイヤフォンを探していた人も、ほぼ同じ予算内でTrueWirelessイヤフォンを選べ、普通に安心して使える。
LBT-TWS01はそんな“安心の入門モデル”と言えるだろう。
この連載の記事
-
第2回
AV
ちょっとお高め、でも個性派のヘッドフォンを独断と偏見で選ぶ -
第1回
AV
コスパも音質も重視した、鉄板ヘッドフォンはこれだ! -
AV
秋の「鉄板ヘッドフォン」購入ガイド - この連載の一覧へ